闇バイトの事件について(その他)

しつこいようだが闇バイトを、もう少し書いてみる。

貧困ゆえに闇バイトに手を出すのは戦中や戦後の犯罪に似ている。

しかし、いまは貧富の差があり、貧困と興味本意が入り交じっているようにも見える。

また、手塚治虫の作品を読めばわかるが、ワル仲間の裏切りようが如何に容易く行われるか?が分かる。

ワルに手を染めて、どうなるかの描写で微妙な感じがよく表現されている。

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しかし、大人や分別ある者がなぜいけないか?を分かっていても、相手は経験不足の若い子である。

または、善悪の判断ができない欠落があるかもしれないし結局、分かってないからやってしまうと見た方が納得がいく。

善悪を知らない人間を目の前にしている、と付き合った方がいい、というアドバイスがあれば、それは、あながち嘘ではない。

そう考えれば、悪や暴力(性)に対して健気であったり、無防備であるという態度を大人世界がとるのは問題である。

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事件の暁に事故死した若い子は、親から渡された生活費を使っていなかったという、

このご時世で大学は贅沢品という後ろめたさがあったのか?あるいは、世の中はいいが親は大事にしたいという偏りがあったのか?よく分からない。

少し前に、家族主義云々を書いた。

要は家族は大事にし外(公)の世界は、うっちゃる考え方だ。

無論、家族主義は結果であり、文化的に効率がいいから発生したのだろう。そうでなければ、その形態はいままで選ばれなかったろう。

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時代も変われば文化の状態あり方も変わる。

不登校や閉じこもりが苦悩な状況というのが、定説だったとするのは、どこかで区切りを付けた方がいい場合がある。

もちろん、望ましくない形で表すしかないから、そうしているのだろうが、やはり影になる状況は、影の道に繋がりやすい。

大人や常識を生きてきた人間の盲点は、苦悩ある状況は次世代も同じであるという決めつけにある。

要は「〇〇は××」とする考え方は、時間が経てば、どこかで疑う必要がある。

根本の苦悩は根が繋がっていても、表現は違うこともある。
その時代を生きる者の苦悩が、次の世代の苦悩と同じかといえば、全く違うかもしれない。

究極に言えば、その時代に生まれ生きる苦悩は個人的なものでもある。

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