エコロジー的思考を読む(応用)
たとえば、熊やキョンなどが今騒がれているが、結局は文化を囲むようにして自然の驚異があると見ていい。
これが、欧米なら自然をコントロールしながら、文化を保つとなるのだろうが、この国でも里山や里海などは、生活するのに自然に手を加える、というのがある。
いわば、森林や原生林で住むわけにはいかないように、あるていど自然を弱らせながら、文化や生活を営んでいく。
弱らせ、動植物と距離を取りながら、生活を保つ。
これができなければ、自然…野生動物が入ってくる。
植物が砂漠から、森林に遷移するような働きがあるのだ。
クマは生活の脅威である。
また、キョンは人間の食物…農家の食い扶持をダメにする。
特に里山の生活が分かっていないと、人間のレベルと野生動物を並べて語り、命を大事にしよう!という、凝り固まったテーゼを並べることになる。
基本、人間の味を占めたクマは生物学的に学習しているのだから、次も人間を襲うことになる。
そこに人間的な感情や理性的な判断は無い
襲いたいから襲う。
それがダメだから、クマを撃つのであるし、キョンの場合でも、芝や花卉に入り込むのを学習し、それが可能だから次もやる。
自然を忘れ、自分の感情や好みだけで、野生の動植物をイメージし、判断してはいけないのである。
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