今は戦前より戦直後に似ている
とある本を読んでいる。
戦災により、生じた不幸な若い子がレポートされ、詳しくまとめられている。
まだ、読み出したばかりだから、何とも言えないが、戦中も恐怖だが、戦後の混沌も人間を野生にすると、感じた。
その混沌のなか、若い子が当たり前のように、かっぱらいしたり、物乞い、売春、反社の下働きなどをする。
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もう、ここまで書いてくれば、いまのご時世とだいぶ似てきている
闇バイト、新たな反社組織や、物価の不安定な状況と自殺問題など、抱える内容が今と似ていて驚く。
COVIDの制限がとれて、幾分かは回復するかどうか知らないが、少子化や貧富の二極化、ウ露の戦争、公金吸い上げが当たり前な状況を鑑みても、悲観的にしか捉えられない。
他方、四半世紀前の問題が解決されずに、いまだに対策(氷河期世代や閉じこもり)…云々いっている状況に末期的なものを感じさせる。
そんな状況ですら途中経過に過ぎないと容易に予感する。
閉じこもりに悪いのはいない、という声も聞こえなくなった。
人間は状況が悪くなる下降線を辿れば、精神は幾らでも荒むことを意味している。
数は多くは無いが、中高年の奇特で突発的な事件は、殺意の鋭さ…世の中の悪意を濃縮したモノの現れにも感じる。
これは、犯罪件数は少ない…に落ち着いてはいけない部分な気が大いにする。
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すべて、読んでから感想や連想をいうのが筋だと思う。
だけど、世の中の状況というのが…戦後以降は右肩上がりだったが、登り際と現代の落ちる途中経過があまりにも似ており、戦災による荒廃した世界が悪い未来図として、この本に描かれていると感じた。