妖術媚術(非オカルト)

亡くなった酒見さんなどは、私見では演出効果やドロドロしたものを、よく描いてくれたと思う。

最近、有名な方が年甲斐もなく、若い子と遊ぶというのがあった。未来に生きず今を大事にしたい…云々と、語っていたらしい。

ある種の専門の道にエネルギーを費やすと、いずれ反動が来るのか、その手の、ドロドロしたモノと疎遠になるのか、抵抗力が無くなるらしい。

人間は生きていれば隙ができることはある。
出来心もあるかもしれないが、自分すらもリスクになることがある。

歳をいってから、その道に浸るというのは脇の甘さがあったのだろうか?
「個人の自由だ!」といえば、その通りだが、これは実体験はともかく、小説や物語を読んで理解しないとみえないこともある。

非科学的だし、非言語的、雰囲気でもある。
まとわりつく、奇妙な感覚でもある。

陋巷にありの「媚術」の部分を読めば分かると思う。

その手のやり方は、捉えがたく、現実世界では、罪にもならないようすり抜け、巧みに、相手を取り込む。

私は基本、現実主義だが、その手の演出や雰囲気というのは、ある種の毒(罠)であると思う。
あたかも、現代が理屈や説明ばかりで解決したり、スッキリさせたがる傾向があるけど、その話術じたいが呪術、雰囲気で相手を酔わせるものではないか。

良いことや、綺麗な説明のなかに潜む弱毒、まとわりつくように、相手を虜にする。

これは、正論や反論ではスピードが追いつけず、感覚の世界である。
正論の綺麗さのウラにどのような自体が待っているのか…身を滅ぼしたり、信用損失を伴うものかもしれない。

要は詐欺師のやり方だ。


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