何が問題になりうるか?
貧困大国アメリカを読み終えた。
教育ローンや民間保険、年金、収容所、民間傭兵など、貧困ビジネスとしては、この国より数倍は行っていそうである。
テロより貧困ビジネスの方が怖いと、米国民はいうが、その通りだろう。
もちろん、反社よりもタチが悪く、自己破産しても、借金が追いかけて来る分には、自殺しか道がないように見える。
アメリカンドリームと、日本人の前世代は言っていたし、憧れや真似っ子もしていた。
過酷な競争原理がある分、成功すれば薔薇色という彼の地をイメージしていた。
だけど、蓋を開けてみれば、カネが無いと、付き合いきれない世界のようだし、移民、永住権などは、ハイリスクを持って手に入れなければならない。
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村上春樹などのエッセイでは、世界の作家としてアメリカの日常が描かれているが、彼の身分から描かれた描写が強いのではあるまいか。
偏りというか、付き合う世界が違うというか、人間が大人になれば、自分の力や能力で、どこまでいけるか?どのくらいの階層と付き合えるか?が分かってくる。
従って、素朴にかつ健気にアメリカの良さを見るのは、どうも危険なようである。
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この本を読まなければ良かったというレビューもあるが、真実には目を向けていた方がよい。
というか、何が世の中や身の回りでリスクになるか?が分かる本だし、この1冊で資本主義(新自由主義)の究極が分かるからだ。
要は鋳型だ。
この考えやフォームは、どこにでも前例として参考になり得る。
世界の縮図としてのアメリカが分かってくる。
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問題は国家やファシズム、同調圧力や集団ヒステリーが、短絡的に問題視されることだ。
国がいけないから、民営化としてインフラがめちゃくちゃになった、と本にあるが、利益のために競争原理と相性がよい
やり方が、インフラ…基本的な生活を損なうのだ。
もちろん、時代により何が脅威になりうるか?は違うだろう。
そこら辺の柔軟さと、危機感覚を鋭敏にしておかないと、いつまでも旧来の思想や旧世代の悪しき習慣がいけない、として視点を見誤るかもしれない。
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