はだしのゲンで忘れられないこと
描写が残酷と言われ教科書に載せないと問題になっている、はだしのゲンについて書いてみたい。
外交上都合が悪いから、という話もあるが、過去の負の遺産は、海外に立つ時には、しっかりとした説明を本当はしなくてはいけない。
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ゲンが被爆した画家を世話するシーンがある。
被爆して包帯男になった画家が、自由が効かなくなり、ゲンに八つ当たりするシーンがある。
ゲンは、堪らなくなって出ていこうとするが、そのとき画家は泣いて行かんないでくれと、懇願する。
私の記憶では、妹の乳代を稼ぎ、獲物を背中いっぱいにして帰るのだが、帰ったら妹が死んでしまったという、見ていて辛い場面でもある。
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最初のシーンでも威張り腐った将校が、被爆して頭がおかしくなっても、皇軍の偉大さを叫ぶのだから、悲劇は善にも悪にも降りかかる。
人間は弱いものだ。
日帝に、お追従していれば、暫くのあいだは、命の保証があるし、非国民を吊るしあげれば、自分の身は安全で居られる。
河合隼雄さんなども、日本が負けるなど言ったら殺されるから、口に出せなかったと言った。
日帝の勝戦が嘘くさくても腹に納めて置くしか無かったのだ。
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