お受験グッズ買いたくなる罠
うちの方針
我が家は「お受験」にとんと縁が無く、一人っ子なので登場機会も今回が最初で最後。また、とにかく合理的に進めたい!という考え方の強い家だったので、グッズもミニマムで行こうと思っていました。
しかし、それなりに日本的な感覚もあるので、「ミニマムでも、そうとはバレない」ギリギリ路線を行こう!と考えました。
スリッパの洗礼と、慣れという罠
お受験に入り込む事になった時、最初に衝撃(笑撃w)だったのが、何と言ってもスリッパです。大好きサブカル母もスリッパについてはわざわざ2記事割いていらっしゃいますw
「なんでヒールついてるの?!」「なんでスリッパなのにこんなに高額なの?!」と笑いました。
しかし、その、おそらく世間の常識的な感覚が、お受験ライフを過ごすうちに変わっていくんです。どんなホラー。
最初は、お受験スリッパ全体を見て「何これ〜w変なの〜w」と思っていたのに、数日経つと「●●のスリッパは、作りが安っぽい。」とか「●●のスリッパの方がシルエットが綺麗」とか思い始め、やがて学校説明会でお受験スリッパを履いていない人を見ると「あらまぁ。オホホ。」とか思う様に。
慣れとはなんと恐ろしいものでしょう。。。(今はちゃんとこの世に帰ってきましたよ!!)
そしてその延長で、「やっぱり紺のブリーフケースも必要かしら。」「このサブバッグの方がチャック付きだし、シルエットが素敵だわ。2つ目を買おうかしら。」とか、もー、今思うと「熱あんのか?」と問いたくなるほど合理性を欠いていて、購買意欲が暴走していた時期がありました。買いませんでしたけど。
実績;新品と中古を併用。hey!yo!
そんなこんなありましたが、実績としてはどうだったかと言いますと、
まず、family presidentでオーバービューを確認し、
新品については、マムエモアの実店舗が生活圏内にあったので、困った時は随時駆け込んでました。何を買えばいいかわからない場合、とりあえず行って、状況を話せばいい感じにセレクトしてくれます。
無駄なものは「こういうのは結局使わないから、無くていいですよ」という具合のいいさじ加減なので、抜群の安心感でした。他のお受験グッズ専門店より比較的リーズナブルだし。
ネットでグズグズ比較して、挙げ句の果てに変なものを買うより、速くて確実だったなと思います。
それから、大して使用頻度の高くないものは、中古品でも劣化していないだろうと考え、メルカリなどを多用していました。
結局、買ったものはこんな感じでした。
いわゆるお受験スーツ:面接に着ていくもの
父:これを機に!ということで、オーダーメイド。ここはお金かけてた模様。
母:KAZU ITOのお受験スーツ
*定価10万円を1万5千円くらいで。メルカリ万歳!
子:ファミリアのシャツ、ベスト、ズボン、靴を2セット
*キッズセカンズという、世田谷の力を最大限に生かした中古屋さんで
説明会行脚用の洋服
父:なんか普通のジャケットとかでごまかした。
母:お受験ブランドではなく、ef-de,IENAあたりの濃紺ワンピースでごまかした。
*ハイブランドのワンピースをメルカリで買うことも。
子:ラルフのポロシャツとズボン(アウトレットで購入)でやり過ごした。
その他の身装品系
父母のスリッパと袋
子の上履きと袋
いわゆる自立式のナイロン製のサブバッグ(黒)
お教室や考査に持っていくために買ったもの
お稽古バッグ
*紺で芯の入っているもの。考査当日も使えました。
*「お母様の刺繍」とか余計なことはしませんでした。
濃紺でコンサバな香りのするリュック
*保育園からシッターさんにお教室へ連れていってもらう場合は荷物が多いのでこれに詰め込む。
*楽天で2000円くらいだったけど、周囲はフツーに1万円くらいだと思ってくれていた模様。
ハンカチ、ティッシュケース
*2セットくらい
*男子だった事もあり、刺繍とかこだわらず、息子が好むものを適当にチョイス
風呂敷
*正絹とかあまりこだわらずに適当に良い感じのを買った様な記憶。...忘れました。
体操着
*志望校のカラーが入ったのを買うのが相場だそうですが、何も気にしませんでした。
文房具諸々
親の靴とバッグは、専用のものとして新調することはしませんでした。元々持っていた黒いもので十分だったので。息子の靴は、春と秋に2回、さすがに新品を購入しました。
中古品と縁起云々と。
当初、考査当日の身装品は、少なくとも息子の服くらいは新調しようと思っていたのですが、「なんかそれって自己満足かも。芸能人格付けランキングでも、結構みんな、見分けられないもんだしな。Yoshiki様がいるわけじゃないし。私が見劣りしないと思うものは、きっと他人からも見劣りしないと思われるだろう。」と、自分自身の審美眼を信じる事にしました。
お受験ド素人の私でも「これは無いな」と思うものは身に付けず、アリ寄りのアリ、という感じ物は身に付けました。
結果的に、受験した学校は全部合格したので、まぁ、中古品が理由にはならないなと思います。
たかが身装。されど身装。
佐藤悦子さんの本に、佐藤可士和さんが「服は自分の中身の一番外側だ」とかそんな様な事を(記憶が曖昧すぎるw)仰っていたというエピソードが書かれていたのを読んだことがあります。
考査は、我が子・我が家がどんな子供・家庭なのかを学校側にご理解いただく場です。その場で身に付けるものは、横の親と張り合うためのものではないし、対学校においても差別化ポイントにすることはできないでしょうし、だからと言って不合格の要因になるわけでもならないわけでもないでしょう。
しかしまぁ結局、蓋を開けてみたら結構みんな間に合わせのものを持っていたりして、なーんだ。と思いました。そんな程度のものです。
おまけ:これ系の悩みで想い起こされる聖書の一節。
私は中高生の時期をプロテスタントの女子校で過ごしたので、たまにギャグの様に聖書の一節が頭を過るのですが、これ系で悩む時はだいたいこれが思いだされます。
(敬虔な信者の方、気を悪くなさらないでください。私なりにいい距離で聖書には敬意を抱いています。)
ね、ほら。気に病むのがアホらしくなるでしょw