お受験事件簿-試験当日まさかの流血【小学校受験】
その日は朝から雲ひとつ無い快晴で、家族3人で気分良く試験会場に向かったのです。
受験生に「すべる」と言ってはいけない。どころの騒ぎじゃない。
お天気なのは良かったのですが、あまりに気持ちが良くてのほほんとしていたせいか、愚息が学校の門に入るところで盛大に転倒しました。
カートゥーンのアニメかな?と思うくらい、スッッテーーーン!と。
頭は打っていなかったものの、右膝にわりと深い傷がつき、ダクダクダクダク...ダクダクダクダク、流血が止まりません。。昔のごっつのまっちゃんかと思うような見事な想定外の流血です。
転び方も転び方だったし、ものすごい出血だし、で、息子には申し訳ないけど内心おかしくておかしくて。コントかよ、息子よ。
お受験は、落とすための受験じゃないんだね!
「絆創膏はかなり大量に持ってきたけど、それでも足りないかもな、、、」
「靴下のシミはもう落ちないだろうな〜」などと考えてのんびりとしていたら、
入り口にいた警備員さんや先生方がテキパキと保健の先生に取り次いで下さるなどして、息子はみなさんにチヤホヤしていただきながら保健室で処置を受けさせていただくことができました。私たち親夫婦はポケーっと息子が保健室から出てくるのを待つのみで、楽をさせていただくという仕上がり。
とても親身になってケアしてくださった先生方や警備員さんには、本当に今でも感謝しております。
小学校受験って、落とすための試験じゃないんだな、ご縁という言葉が相応しいな、と、本当にあの時実感しました。
いろんな意味で無事だった
さて保健室から出てきた息子の膝を見ると、たった今処置していただいたばかりなのに、もうバンテージから血が滲み出ているではないですか。
内心、「これでケンケンとか熊歩きとかしたら、血飛沫が凄そうだな、、、お掃除のお手間をかけてしまうな。。。」と思いましたが、だからって棄権するのも違うので、努めてフツーに過ごして考査に送り出し、終了を待ちました。
不思議と、「実力が出せないのではないかしら」とハラハラしたり悲観したりする気持ちは微塵も湧かず、
「彼、熊歩きが速くないけど、怪我の分だけハンデもらえてたりしてね〜」
(実際はそんなことないと思うんですけど。)
などと、夫と暢気にニヤニヤ過ごしていました。
そして、ご縁をいただきました。
教訓:ちょっとくらいコケても大丈夫。慌てず騒がず。
愚息のように転倒する以外にも、鼻血、嘔吐、お漏らしなどなど、普段の生活では考えられないような事件が起きるというのはよく聞きます。
いろいろ想定していると、着替えが何着あっても、ハンカチティッシュがいくつあっても、靴が何足あっても足りないような気がしてしまいますが、人並みの準備をしておけば大丈夫かなーと思いました。そんな事件が起きたら学校が助けてくれます!
考えてみりゃ、そりゃそうですよね。もしかしたらその後6年、12年とお付き合いするかもしれない親子に、そんな冷たい態度は取るわけないです。
1日から考査が始まる方は、どうぞ楽しんでいらしてください!