7/31 『Fate/Grand Order -終局特異点 冠位時間神殿ソロモン-』を観た
面白かった。
お話などはゲームでとっくに知っているのである。1部までのキャラクターが総出演で、全員の展開ややりとりのすべてを映像化するのはそりゃあ無理だってのはわかるから、ではどのシーンを選び取って映像化していっただろうか、あるいは誰を選んであそこを切り抜けただろうか、というような、人のゲームプレイを見るのにも似た心境で観ていた。じっさい、主人公の裁量で召喚されるサーヴァントのチョイスなどはとても楽しめた。巌窟王なんか特に決まってたな。
都合上仕方ないというのかそもそもそういうものだろってことではあるが、敵として立ちはだかるものが総体として一つの存在である魔神柱すなわちゲーティア、すなわち杉田智和であり、したがって戦っても戦っても倒しても倒してもずっと杉田智和が立ちはだかってくるという光景というか音景は、いささかシュールであったかもしれない。いや、素晴らしい演技をしてくれてるんだがな。こればかりはな。多少は思っちゃうよ。
しかしそれでも藤丸立香の奮戦ぶりを見れば、やはりテンション上がらざるを得ない。ゲームにはない、映画だけの要素であるだけに、その気合の入れようも相当なものだった。
最後の人王ゲーティアとの戦いも、ゲームと違い素手ゴロで互いに純粋な殴り合いにしているのも良い変更だと思う。ラストバトルで殴り合いと言えばスクライドだが、あれともまた趣の異なるいい殴りっぷりだった。
ところで人王ゲーティアだけど、フワッと現れたから確かなことはわからないが、あのボディっていうのはひょっとしてレフ教授の身体を再利用したものだったりするのだろうか。直前に魔神柱からでろんとぶら下がってるカットがあったし。ソロモンの身体は結局容れ物でしかないし、ゲーティアという存在が人の肉体を持つとしたら、やっぱりレフ教授の肉体しかないわけだから、多分そうなんじゃないか。だとしたらちょっと良いよな、と思うのだった。