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企業のTikTok活用の秘訣 第1回「一つの投稿がアカウントの運命を決める」【MODのお仕事】



はじめに

私たちMODの強みのひとつに、仙台に拠点を構えるTikTokアカウント運用の専門チームがあります。

TikTokのMAUはいよいよInstagramに迫っており、十代、二十代の利用率は100%に近い数字です。企業のプロモーション活動においてもますます重要性を増していて、私たちが運用している企業アカウントの中でも、特に旅行・観光業でその効果が顕著です。この記事では、弊社のこれまでの運用の中で見えてきた傾向をご紹介します。

1.  一回一回が真剣勝負:一つの投稿がアカウントの運命を決める

TikTokのアルゴリズムにおいて、一つの投稿へのユーザーのリアクションが、アカウント全体のパフォーマンスに大きく影響を与えます。たとえば、一度バズったコンテンツがその後の投稿にも長期に渡って影響を及ぼし、本当に伝えたい内容の投稿が、見てほしい人に見られにくくなってしまうケースがあります。

そのため、私たちは一回一回の投稿を慎重に計画し、アカウントの目的に合ったコンテンツを発信する必要があります。特に、何か特定の商材を売りたい場合、エンターテインメント性が高いだけの動画(無闇なダンス企画など)ではなく、その商材の特徴や価値を的確に伝えるコンテンツが求められます。

目的外のバズり方は避け、適切なユーザーに見てもらえるための土台を着実に積み上げていくことが重要です。

2. フォロワー以外のユーザーを意識した発信を

TikTokは他のSNSとは異なり、フォロワーではなく、フォロワー以外のユーザーに動画が視聴されることが多いプラットフォームです。実際、フォロワーが視聴する割合は全体の1%ほどで、残りの99%はフォロワー以外のユーザーです。

そのため、新規のリーチを獲得できるプラットフォームと言われているのですが、常に新規ユーザーにリーチできるように、トレンドや人気のコンテンツに合わせた動画作りが重要です。

ただし、トレンドに企業のメッセージと文脈を合わせるのが難しい場合もあります。そんなときは「季節」や「特定のイベント」に合わせた投稿をするのがおすすめです。

例えば、夏休みやお盆期間中には旅行やお出かけ先の情報を求めるユーザーが増えますが、このタイミングを逃さず、観光施設やお出かけスポットの風景動画を投稿することで、再生数を伸ばすことができます。実際に、お盆中に投稿したローカルの観光施設の動画は20万回再生され、大きな反響を得ることができました。

おわりに

今回は、投稿するコンテンツをしっかりと検証することと、フォロワー以外のユーザーを意識することの重要性をお伝えしました。TikTokは数あるSNSの中でも急速に変化するプラットフォームの一つですので、特にユーザーの関心やアルゴリズムの動向に敏感であることが重要です。

今後も第2回、3回と、実際の運用の中で得た“発見”や“運用のコツ”をご紹介していきます。

小話:
弊社では、複数ジャンルの動画を配信する大手プラットフォームA社のTikTokアカウントを数年運用させていただいています。その中で、人気アイドルのコンテンツが非常に多くの再生を獲得できたのですが、その後しばらくアイドル以外のジャンルの投稿の再生数が伸び悩む事態が起き、「バズらせ方」を意識するきっかけとなりました。


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