企業のTikTok活用の秘訣　第2回「動画再生数を伸ばすフル視聴率」

2025年1月21日 14:50

前回の投稿からだいぶ間が空いてしまいましたが、この特集では弊社が実際に企業アカウントの運用を行うことで見えてきた、TikTok活用の秘訣をお伝えしています。

第一回では、一本の投稿がその後の投稿へのエンゲージメントを大きく左右してしまうという、実はあまり知られていない事実をお伝えしました。

今回は、企業担当者からも目に見えるわかりやすい成果指標として重視される「動画再生数」を大きく伸ばす方法をご紹介します。

1. ずばり、フル視聴率が重要！

TikTokでは、動画が最後まで再生されるとアルゴリズムに高評価され、次のおすすめ欄に表示されやすくなります。以下の運用実績データからもその影響の大きさがわかります。フル視聴率が高くなるほど、再生数は飛躍的に伸びていくことがわかります。

特に60秒動画でフル視聴率を高めることができると、再生数が急激に伸びる傾向にあります。総再生時間の観点でも、動画が長い方がユーザーの滞在時間を伸ばすことができるため、より効果的です。
ただしもちろん、尺の長い動画を最後まで見てもらう工夫が必要となります。

TikTokの動画は30秒から60秒が理想的とされています。短すぎるとユーザーにとっては物足りず、リピートされることもないため総再生時間が稼げません。逆に、長すぎると途中離脱のリスクが高まります。

また、30秒以上の動画でないとおすすめフィードに表示されにくいという傾向があるため、極端に短い動画はそもそも拡散されにくいということになります。

視聴者の興味を引いてアルゴリズムの評価を高めるには、繰り返し動画を見てもらう必要がありますが、そのために、動画の終わりに「終わった」と思わせない編集をすることも有効です。

構成や演出、音楽や情報の活用を工夫することで、視聴者とのエンゲージメントを高めることができます。

繰り返し再生させる工夫の例）
・ループ再生を意識した自然なエンディング
・コメント欄に誘導するキャッチコピー

動画の冒頭に目を引くシーンを入れることで、スクロールを止めさせることができます。

目を引く鮮やかな色使いや、ユニークな動き、インパクトのあるテキスト、または短いストーリー性のある導入を活用することで、視聴者の興味を一瞬で引きつけることが可能です。

特に、最初の数秒が動画全体の視聴率を左右するため、視覚的な刺激で「次に何が起きるのか」と思わせる工夫が重要です。

動画再生数を伸ばすには、投稿のタイミングも非常に重要な要素です。

以下の時期には再生数が伸びにくい傾向があるため、その時々のトレンドや、季節に合わせたトピックを取り上げる、時間帯を変えてみるなどの工夫が必要です。

せっかく動画を投稿したからには、再生数を伸ばしたい。単にバズるトピックを選んだり流行りのフォーマットで作るのではなく、フル視聴率を意識した構成の検討が重要です。

適切な動画の長さ、冒頭でスクロールを防ぐインパクト、リピート再生を促す最後の周到な用意、これらを駆使することで、再生数やエンゲージメントを最大化できます。ぜひ次の投稿で試してみてください。