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初めてのガン/大腸癌その1

症状と経緯(バナナ1本分になるまで)

2011年、54歳の時でした。 開腹でS状結腸を25cm切りました。腸閉塞だったのですぐには手術ができず、半月以上の絶食で時間をかけ腸内を綺麗にしました。つまりワインのコルク栓のように大きな腫瘍が腸に栓をしていたので破裂寸前だったのです。破れると腹膜炎を起こして死んでいたかもしれません。ぎりぎりセーフの入院だったのです。どうしてそんなになるまで病院に行かなかったのか・・・

1年程前、会社の健康診断があり、大腸の再検査になっていましたが、何の症状もなく仕事も忙しく、病院に行きませんでした。それからまた半年程経った頃から、便が細く下痢気味になり血便が出始めました。血便はケチャップのようでした。キレイな血ではなかったので痔ではないとわかりました。左の下腹がキリキリとした痛みもありましたが、元来、病院嫌いの私ですから『これくらいのことは、何でもない』ぐらいに軽視していました。するとある日、風呂上りに下腹を何となくさすっているとポコッとしたコブのような膨らみを感じました。それから食事をするたびにキリキリとした痛みが激しくなり、たちまちコブも2つになりました。便秘と下痢の繰り返しでした。

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〈当時のメモより〉「お腹が痛くて何もできない。本当にヤバいかもしれない。尿を出すときにも激痛が走る。痛みはあるが腹は減る。食べるとすぐに痛みがありコブが腫れていく。一日どれだけトイレに入ればいいのか。」

当時、仕事がとてつもなく忙しかったのですが、病院に行く時間がないわけでありませんでした。が、『この症状だときっと何か大きな病気だろうなぁ、怖いな。仕事はどうしよう、休めない。入院・手術はいくらかかるんだろう、お金がない。』などと、ズルズルしているうちに、日に日に左下腹のコブは大きくなり、小ぶりのバナナ1本ほどまでに腫れていました。痛みで5分も歩けず、蹲るようになりました。熱も39℃ほどになり、やっと症状の事や病院を調べてみようという気になりました。でもこの時点ではまだ、症状の事は妻には話していませんでした。

大きな勘違いでした

大腸の事を調べて“上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸 ”というコトバを知りました。色々調べて行くと「これはきっと癌だな!」と確信しました。何も知らない私は、「このバナナ1本のコブは大きな腫瘍なんだ!」と大きな勘違いもしていました。でも必死でした、死ぬほど悩みました。腫瘍が腸の栓となり、そこにウンチが押し寄せて来てバナナ1本分腫れていたのです。今ではお笑い話ですが。費用の事も何となくですが、“高額医療費控除”とか“限度額適用認定証”という制度がある事もとりあえず知りました。

よし、病院へ行こう!」は大腸癌その/2で

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