見てみぬふり
私の日課は朝の8時20分に犬の散歩に行くことです。
最近は近くにわりと大きい公園ができたので、ちょうどいい散歩スポットになっている。
その公園から次男の通う小学校が見えており、子供たちの賑やかな声とすぐ側にあるコインランドリーから漂う洗剤の香りの中で散歩するのが私の1日のスタート!!
夕方になると小学生や中学生、小さい子やママさん同士の井戸端会議で賑わっているが朝は静かだ。
その公園が悲しいほどにゴミが散乱しているんです。
食べ散らかしたお菓子の箱、ペットボトル、タバコの吸い殻。脱ぎ忘れた服など。
散歩するコースにあらゆるゴミが散らばってる状況は気持ち良くない。
そういえば、一度だけ公園ができてすぐにその散らばってるゴミを見てみぬふりをするのが嫌でゴミを回収したことがある。
だけど、いいことをしてるのに
偽善者に思われないか、
そもそも何で私がやるんだ?
など変な思考にさいなまれ、一度きりで終わったのだ。
ゴミの散乱してる公園を散歩してると
一人のおばさんがせっせと掃除してるではないか。
実はここ最近このおばさんが掃除してるのをよく見かけていた。
犬のリードを片手に
手伝うべきか悩む自分がいた。
どうしよう。
そのおばさんは公園の横に住む方のようだ。
一度手伝えば毎回することになる??
そもそも手伝うという発想からしておかしい話だ。
だっておばさんの仕事でもないのだから。
色々葛藤しているうちに散歩が終わり帰ってきてしまった。
実は散歩セットのバッグには軍手も入れていたのだ。
ずっとゴミのことが気になっているのだが、
今日も見てみぬふりをしてしまった。
やるふりをした偽善者は私のことだと
帰ってきた静かな家の中で思ったのです。