続・アトピー対策備忘録2: 番外編 米粉パン
グルテンフリー食品への代替を考えるに当たり、パスタ等の麺類は自身ではどうしようもないためそういった食品を購入する他無い訳だが、パンに関しては割と個人でも調理のしようがある(グルテンフリーの麺が無かったとしても、無理をして麺を自作する位なら素直に十割蕎麦を買った方が確実に旨いし楽である)。
つまりクッキングである。
早速に色々調べ試して見ると、幾つか分かる事が有る。一般的に言われる様に米粉にはグルテンが含まれず食物繊維も少ないため、余り膨らまず冷めると硬くなりがちである。このため市販されている米粉パンなどはグルテン替わりに専用の増粘剤を混ぜた上でドライイーストにて充分に膨らませたものが多い(個人が気楽に作るにはやや面倒である)。
通常のパンは端がカリッとサクッとした軽い食感になるものだが、米粉のみで作るとガリッとバリッと硬い食感となる。薄い煎餅が貼り付いたかのようで、米を食べているなと実感させられる。
一方で中は割とふんわりシットリとして若干重い蒸しパンの様な食感で案外悪くない。個人的にはこのシットリさを活かした蒸しパン路線が食べ易く作り易い、かつ過剰な米らしさを抑えた米粉向きのパンなのではないかと思う(或いはその硬さを活かして焼菓子に近い物を目指すか)。一般的なパンの材料としてならば同じくグルテンフリーなオーツ麦(オートミールの原材料)や蕎麦(蕎麦粉)の方が向くだろう。
更に言えば米は栄養価が小麦より高く、食物繊維が少ないという特徴も持つ。であるから代替品を米粉由来のもののみに絞ると単純に太りそうであり、食物繊維不足にも繋がる。そういう意味でもオーツ麦や蕎麦等の活用は視野に入れるべきである。
という事で米粉用増粘剤とドライイーストが揃わない限り、当面は米粉蒸しパンの量産に勤しむ事になりそうである。
…割と其処此処にて目にする事でも有るが、グルテンフリーを目指していて思うのが和食との親和性の高さである。動物性タンパク質やフルーツを足し、更に適切な食物繊維やミネラルの摂取を心掛ければまず問題無い食生活を実現出来る。若干のビタミン・乳酸菌・消化酵素等をサプリメント・整腸剤にて足してやれば完璧に近い。…日本人の体質に合わせて手元に有るもので出来得る限りの事をされて来たのだろうな、という苦労が偲ばれる。
付け加えるとグルテンフリーは効く人には相当に効くが、元々アレルギー耐性が高い人間的にはほぼ効果が無いのだろうなという事である。双方居て当たり前であり、体質の問題であるためどちらが正しいという話でもない。効果が無い人はただ幸運であるというだけである。…そしてどうやら自分は前者側の人間である様だ。アトピー性皮膚炎の患者は一度(1・2週間程度)試してみる事をお勧めする。