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ライターという職業を選んだ理由

つい数年前まで、ライターという職業にはまったく触れない人生を送ってきました。

言葉自体は知っていたし、なんとなく文章を書く人なんだろうという印象はあったけれど、それ以上も以下もなく。

特にライターについて意識したり、憧れたりなんてことはありませんでした。


新卒で入った会社は某銀行。

なんとなく「辞めたいな」と思っているときに、友達がライターの仕事を始めたという話が入ってきて。

何それ変なの、と思ったのがきっかけ。

ライターがどういうことをしているのか、調べているうちにどんどん気になって、知り合いに当たってライターを仕事にしている人を紹介してもらいました。

行動力半端なかったんです、この時。

よっぽどライターに興味あったのかな。今思えば。


そこからはあれよあれよと事が進み、ある媒体で書かせてもらえることになり、気づけば銀行の仕事を辞めていました。(展開早)

あ、ちなみに就業時はちゃんと無償で働いてましたよ、副業禁止なのでね。念のため。


何がおもしろいって、文章にはその人の癖がすごく出るんですよ。

ライターの仕事には、誰にでもできるものが1つもない。(コピペで仕事を終わらせるような偽ライターは抜きにしてね)

同じテーマを与えたとしても、100人ライターが居れば100通りの文章が出てくる。

自分にしかできない仕事が自然にできるって、すごくないですか?


銀行員時代に最も悩んでいたのが、自分らしさについてでした。

マニュアル通りの仕事が多い中で、「自分らしさって何だろう」「私にしかできない仕事って何だろう」ってずっと悩んでた。

もちろんマニュアルがあったとしても、自分らしい仕事ができる人はたくさんいます。

先輩にも後輩にもそういった人はたくさんいて、だからこそ、そうでない自分に悩んで。


でもライターを始めて気づいたんです。

自分らしさを見つけるのが苦手なら、嫌でも自分の色が出るような仕事してみたらいいんじゃないって。

きっとそういった仕事はたくさんあるんだろうけど、私がたまたま出会ったのは、ライターという仕事でした。


私がこれまで書いてきた文章は、すべて私にしか書けないものだと胸を張って言える。

ライターが天職かどうかはわからないけれど、自分らしい仕事ができているという部分ではかなり満足しています。


ライターとしてまだまだ未熟だけれど、これからも自分にしか書けない文章をどんどん生み出していきたいな。

そう、ふと思った1日でした。


おやすみなさい。

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