それは人間になりたい神様の存在した長い長い歴史の中のたった一幕の話
2018年12月22日から12月24日の三日間浅草ゆめまち劇場で雷神とリーマンという漫画原作の舞台が公演されていました。
四月に初演があって同年内の再演ということでありがたいばかりです。
今回からの新キャストさんも前回のキャストさんとまた違ってでもそれぞれに素晴らしいお芝居見せてくださいました。
というわけでネタバレ込みの感想です。
なお書いてる人は原作の強火担なので諸々お察しください。
あっ原作ですか???
なんとwebで無料で読めるんです!!読んでください!!!
雷神とリーマン - RENA
https://comic.pixiv.net/works/1337
雷遊さん(ミンスさん)
初演から引き続き雷遊さんを演じられてます。
相変わらず存在感が大きい。足音が重い。
ミンスさんが出てくる時床板が軋むからだいたいあっ雷遊さん出てくるな…?ってなってました。
人間の世界に興味津々な無邪気な神様を見事に演じられてます。
あとゆめまち劇場さんはステージに奈落っていうかあの…穴があくのでそこから出てくるのすごい新鮮でした。
今回は雲の上だったり夜空だったり舞台の高低差をすごくうまく利用して雷遊さんが空を飛べるところとかうまく表現されてましたね…。
ミンスさんの好きなシーンは「いいか!これは命令だ!!」っていう時の威圧感とか声の大きさとかすごい好きですね。神様…!って感じで。
あとそういえば前回の時はニーチェの話するところは録音だったのに今回ちゃんとセリフとして話しててすごい練習してくださったんだなって思いました。ありがとうございます…!
大村さん(星乃 勇太さん)
今回大村さんを演じられた星乃さんはもう足が長くてスーツめちゃくちゃ似合ってて髪型も完全に大村さんで登場した瞬間からお、大村さんだーーーー!!??????ってなりました。
キャラの再現度がすごい…完璧…足が長い…。
そして関西弁もすごい違和感ないぐらいの関西弁でびっくりしてたんですが稽古期間10日ぐらいだったって聞いてさらにびっくりしました。
そんな短期間であそこまで演じていただけるとかすごい…きっとめちゃくちゃ練習してくださったんだな…ありがとうございます…。
アドリブの時もすごく自然な関西弁が出てて役者さんってすごいな…ってなりました。
星乃さんの好きなシーンはもうオープニングのダンスシーンからですね。
ソロのダンスあまりにかっこよくてビビりました。
あと普段のあまり感情的にならないクールなところと時折ふと見せる笑顔のギャップがすごかったです。
雷遊さんにハグされて「ほんまに楽になった気がするわ…」ってシーンで見せた笑顔でそれまでめっちゃかっこよかったのにえっめっっっちゃかわいい…!?ってなって役者さんって本当にすごいですね…。
あと一回だけ花道の正面で見た回があったんですけどマコトとの「男が男を好きになるのがおかしいんか?」のシーンで花道正面に向かって歩いてくるマコトさんの背後に佇む大村さんの構図が完璧すぎて一人で大興奮でした。
リク(佐藤 才哉さん)
リク役の佐藤さんあまりにガタイが良くてり、リクーーー!!!!ってなってました。
いやほんとに肩幅も二の腕もがっしりしててめっちゃかっこよかったですしまたお声もすごく素敵なお声でもうありがとうございます!って感じでした。
途中で入る大村さんと雷遊さんの紹介も佐藤さんですごいイケボで紹介してくれるのでキャラ紹介シーン毎回楽しみにしてました。
あとマコトさんも佐藤さんが演じられてたんですけどそれまで金髪だったのが突然黒髪になって出てくるのでとっさに佐藤さんってわからなくてしばらく混乱してました…。
佐藤さんの好きなシーンはチカちゃんちに行って連絡先聞き出すシーンですね…。
一回スマホを忘れたようで突然机のメモ帳持ってきてこれに連絡先書いてくれってやってたのもすごいなってなりました。
あと買い物帰りのチカちゃんと遭遇したシーンでもヤスマサとカラオケの帰りって設定だったのでアドリブで歌ってくださったんですけど歌もお上手でした…。
ヤス(山形 啓将さん)
山形さんは四月の初演から続投のヤスでした。
山形さんのヤスほんとにヤスーーー!!!って感じで毎回感謝しかないです。
雷遊に吹っ飛ばされるシーンは前回よりもグレードアップしてて倒立ポーズずっと維持されてて毎回山形さんすごい…ってなってました。
なんか空中椅子もされてて筋トレとかされてるんですかね…。
あと中華料理屋のおやっさんも山形さんなんですけど今回突然椅子に座ってくださいとか言い出して星乃さんとミンスさん空中椅子させられてて星乃さん「急ぎめでお願いします…!」とか言っててめっちゃ笑ってしまいました。お疲れ様でした…!
あと山形さんは㮈村さんもされてましてなんか今回の㮈村さんセクシー度高くてピャーーッてなりました。
大村さんもなんか大人の雰囲気すぎてもうなんかこう…すごかったです…。
山形さん演じる役によって全然キャラ変えて来られるのですごいなって思います。
山形さんの好きなシーンは雷遊さんに向かって「なんてェ??」って言うシーンとチカちゃんちでチカちゃんの連絡先聞き出すリクをマサとじっと見てるシーンめちゃくちゃ好きですね…。
マサシ(窪田 カンさん)
今回マサシ役を演じられた窪田さんですけども。
マサシの声が高くてめっちゃわかる〜〜〜〜!!!ってなりました。
あと動き方がやっぱりすごくマサシでした。
ヤス役の山形さんとすごく息ぴったりな動きをされていてあのおバカコンビだ…!!ってなりました。
あと窪田さんは大村さんの後輩役とあと電車の車掌さんの役もされてたんですけどそれぞれで声が全然違っててめっちゃびっくりしました。
声優もされておられるとのことでなるほど…ってなったんですけどそれにしてもすごい…。
窪田さんの好きなシーンは雷遊さんに「お前たちはなぜこの娘に力を貸さんのだ?」って言われて「みゃあ???」って言うのめっちゃツボに入ってました。あとマサシがリクちゃんリクちゃんって呼ぶのすごい好きでしたね…。
チカちゃん(三嶋 紗緒里さん)
チカちゃん役の三嶋さんは前回はダンスの振り付けで参加されておられてモリエールで何回かお見かけしてましたね…。
チカちゃん役だったんですけど登場時の声が低くてち、チカちゃん…!!!ってなりました。
チカちゃん声低めってイメージあったんであまりにイメージ通りでびっくりしました。
でも自宅にリクマサヤスを招くところとかはすごく明るいお芝居をされててチカちゃん…!!ってなりましたしシフォンケーキの生地をめっちゃミックスしながら話し続けるの不意打ちすぎてめちゃくちゃ笑いました。
あと三嶋さんダンスの振り付けされてるだけ合ってダンスがめっちゃキレッキレなんですよね…。OPのダンスのときめっちゃ見てしまう…すごいかっこよかったです。
三嶋さんの好きなシーンはリクにシフォンケーキを勧めて断られたときに「あ゛っ…そっか…」ってめっちゃ凹んでてチカちゃん…!!ってなりましたし最後にシフォンケーキ持ってきてくれるところとかすごい好きですよね…。
最終日は12/24というのもあってクリスマスケーキ持ってきてくれてそういうの取り込んでくれるの嬉しいなって思いました。
OPについて
冒頭で雷遊さんが落ちてくるところ前回はステージの中央に立ってただけなんですけど今回はステージの奈落から姿を出してきてほんとに落ちてきた感ありましたし、そのあと場面が暗転して再びライトがついたらさっきまで雷遊さんが立ってたところに大村さんが立ってて!???ってなりました。
OPのダンスもだいたい前回と同じだったんですけど今回は大村さんのソロと全員で連携するダンスが入っててテンションめっちゃあがりました。
めっちゃかっこよかったですまた見たい。
あっあとOPのシメに雷神とリーマンのタイトルロゴとRENA先生の絵が映されて正直泣きました。
あそこでタイトルロゴ出されたら泣くじゃないですか…泣きました…。ありがとうございます…。
演出について
今回のゆめまち劇場さんでは映像の方も頑張ってくださって色々すごかったですね…。
夜景のシーンでは背景に夜景映し出されて客席の天井もキラキラしててすごい!!夜景だ!!!ってなりました。東京タワーっぽいのが見えたのはちょっと笑ってしまいましたけれども。
電車での移動シーンも今回は電車の映像出てましたしちゃんと南海電鉄って言われててそうかここは大阪…!!ってなりました。
車掌さん(窪田さん)に「黄色い線の内側におさがりください」って注意されてるの面白かったです。
途中に挟まれた大村さんと雷遊さんの紹介シーンもコミックスのあのページそのまま再現されててRENA先生の絵が表示されてて原作のまんまや!ってなってました。
今回原作のコマとかセリフとかたくさん使ってくれてて雷遊さんの「俺も人間になりたい」ってセリフが背景に文字で表示されたの見てまた泣いてました。
クライマックスでも大村さんが雷遊さんを抱きしめるシーンでも背景に原作のコマが映されててその前で星乃さんとミンスさんの熱演が繰り広げられててもう原作ファン感謝の極みでした…ありがとうございます…。
最後の桜のシーンも満開の桜の映像の前で舞い散る桜の花びらがあまりに美しくてですね…。
美しかったです…。
最終日は12/24のクリスマスイブだったのでラストのお寺での「学校に行きたいのだ!!」のあたりがちょっと変わってて窪田さんとかはサンタ服とか着てくれたりしてましたし雷遊さんも「クリスマスをこの世から消す…!」大村さん「やめえ!クリスマスはいいイベントや」みたいなやりとりもあってなんか…ほんとに雷神とリーマンの世界のみんなとクリスマス一緒に過ごせたみたいな気持ちになって…なんか…嬉しかったなぁ…。
ずっと好きな作品とキャラクターたちなんですけどそのキャラクターたちは二次元の人たちなので一緒に時間をすごすことなんて考えてもみなかったんですよね。
でもああやって二次元のキャラクターを具現化してくださった役者さんたちと一緒にクリスマスすごせてなんか…ほんとにクリスマスプレゼントもらったような気持ちになれたので…。
ほんとにこう原作のイメージや話の内容を大事にしてくれる舞台だなって思いました。
改めて脚本と演出を担当してくださった藤原新太さんをはじめ、キャストの皆様、スタッフの皆様、そして企画と制作を行ってくださったライズコミュニケーションの皆様、本当にありがとうございました!!
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