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「私たちはどうかしている」 愛と憎しみと和菓子

夏です!ピーカン(古語)です!ピーカンなんだけど、湿度高めの漫画について書いてみましょう。

私たちはどうかしている」略して、わたどう。

舞台は金沢。和菓子職人の母が一人娘の七桜(なお)と住み込みで働く老舗和菓子屋の光月庵。光月庵の若旦那の息子椿は七桜と幼なじみとして仲良く過ごす。幼い頃、椿は七桜のことを桜と呼んでいた。ある日、光月庵で起きる殺人事件が元で、七桜親子の人生が狂っていく。。。 大人になってそれぞれ和菓子職人となった七桜と椿は再会。椿は七桜が桜であることは知らずに出会う。 

七桜は椿に恨みがありながらも惹かれていくんだけど、うんうん、分かる!惹かれちゃう!でも、恨みを果たしたい気持ちもすごく分かる!どうする?どうなる?と引き込まれていきます。

老舗の面倒くささとか、いやらしさとか、ほんっとに嫌な感じで描かれてて、いやこんなことされたら立ち去るでしょ?みたいな場面でも、耐え忍ぶ七桜。耐えられるのはすべては恨みを果たすための力が大き過ぎるからなのね、いやー、分かんないわそこって思うのは、七桜のように努力に努力を重ねて実力をつけて自信に満ち溢れる人間じゃないからよね。

そうなの、ここ大事。自信を持てるっていうのは、努力して実力に繋げて、この部分では失敗しない!と言い切れるぐらいの重みがある人だけなのよね。

いやもうこれ、根性ストーリーじゃないんだけど?、みたいに思いつつも、そういうことも再認識させられるのですよね。。。そこで昭和乙女の私はまた色々省みて、ああすりゃよかったみたいなタラレバゾーンをdigります。でも、まあ、やらなかったんだし。ザッツホワイアイアムヒアーなわけだし、と。

七桜の確固たる思いが土台となり進んでいくお話だけど、そこに揺さぶりをかける椿への愛、そして椿からの愛。ああ、愛ってなんて罪なの!そう、こうしてものごとというのは逸れていったりしちゃうの!分かるわ、若いってこういうこのなのっ!

七桜のひたむきさと大きな情熱の対極に居る、椿の母。性格悪いし怖いし無理なんだけど。この人が強烈なスパイス振り撒いて気持ち悪さが一気に加速。きゃー、マジ怖なんですが!何かに似てると思ったら、「プロミスシンデレラ」の壱成のお兄さんの元カノだわ!爬虫類の有鱗目の蛇のような女、蛇女よ。あの人よりこっちの方が全然ウワテかもね。きつねとか蛇が冠についてる女はろくでもないってこと。

私的にこの漫画の推しは多喜川さんなのよ。。。

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ズッキュッーーーン♡ あ、だめ、そんな目で見ないで♡▽♡。。。コ、コホン。

七桜が困った時、どこからともなく現れてた助けてくれる、あたたかい人、多喜川さん。。。14巻までしか読めてなく、場合によってはこの人もまずかったりするのかしら?と思いつつ、いいの、ステキ♡スキ。

ドロドロしてるんだけど、和菓子豆知識で息継ぎができたり、登場人物が皆孤独なのも苦しくるけど、背景が見えてくると理解できるよね、こうなっちゃうのもさ?みたいな気持ちになり、ずどーんときます。しっちゃかめっちゃかで急いで読むと大変。

あー次は純愛高校生マンガでまったりしよう、と思うのでした。15巻で終わりかと思ったけど16巻で終わるのかな?続きのお話も楽しみです!

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