Em一発ものペンタ(1) 度数を見る
これはバッキングがEm(あるいはEm7)のときにEmペンタを弾いている例である。ペンタトニックっちゅーのは音が5つしかないとか何とかいわれてるが、その特性上結構形で覚えられやすい。
でまあこのように、5弦ルートと6弦ルートでざっくり2ポジション覚えてる人が大半と思う。
度数をちゃんと見たい
ま、ここまではよくあるパターンで、ペンタトニックスケールというのは奇跡的にこの配列を出鱈目に弾いてもそれなりにかっこよくなっちゃう音の集合なのである。だからよく使われるんだろうが、ただ、あんま出鱈目に弾くと発展性がないので(ロック、ブルースの場合はその何も考えてない感じがかっこよかったりもするが、それだとこの記事のネタにならねえから)、もうちょっとちゃんと見てこうかって話。
たとえば
これ、何やってますかと。ペンタなのはわかる。でも(マイナー)ペンタのナニ?っていうのが今日のトピックだ。
Emペンタの度数
Emペンタなので今赤くした場所がルートなのは実は割とわかっているんだね、じゃないと始まりの音、わからんしね。じゃあ、まずrootを塗っていこう。
今root音が見えてきた。次に「マイナーペンタトニック」である、この意味はマイナーという事から3度の音がb(フラット)しているというところに多いなる特徴があるわけだ。では、3度の音を塗ってみよう。
橙色に塗った。m3というのはマイナー3度という意味でお願いします
で、残ったのはあと2つである。ロック系だと「パワーコード」というのがあってRootと5度を鳴らすぜウヘヘっていうのがあると思うんで、こっちがみつかるんじゃないかな?例えば
これだったり
これだったり。ちなみに5度というのは完全5度という事でP5とも書いたりする人がいるけどここでは面倒なので省略しますね。
パワーコード理論で見つかる場所はすぐ見える、が、他の場所は見えますか?
まあまあ見つけやすい場所がRootのすぐ下って奴になる6〜4弦はこの位置を図形的に覚えておく必要があーる(弦楽器の宿命やね)
で、ちょっとムズいのが
これとか(ただし、これは1弦と6弦が同じになるという事を知っているとすぐ出てくるが、それだと反応がちょっと遅い。3弦Rootに対して5度のヘッド側がどこにあるのかすぐ出てくるとGood)
これだ。これも1弦Rootから見れば直下ってわかるかもしれないが4弦Rootからのヘッド側ですぐ度数を当てたい。
これはある意味ゲーム的に覚えるといいのであって、適当にRootを指定して、そこからの5度のインターバルをすぐ当てていくという訓練をしていくというのが(ちゃんと理解して弾くには)結構必要になる。ペンタといえども奥が深いのであーる
次に7度を取ってみよう。7度には2つあってメジャー7とマイナー7がここでも発生するのだが、マイナーコードという奴はほとんどの場合マイナー7になる。何で?っていうのは今はちょっと置いといてとにかくマイナー7なのだ。
最後の1音
今、R, m3, 5、m7までは書いた。あとの1音は何なんだろう。これは、4度である。ただし、1,3,5,7は普通に表記されるのに対して、2,4,6はそれぞれ+7して
2 → 9
4 → 11
6 → 13
と書かれる事がある。これは覚えといた方がいいし、ここでもこの表記で書く事にする。これは、コードの音とはちょっと違うよっていう意味を現わしている(コードの内側に取り込まれている場合はその度数で書かれる事もある。たとえばCsus2, Csus4, C6とかであるが、9,11,13と書いた場合はコードの外側の音と考えてok。というか難しい事はここではあんま考えなくてok)
まとにかく置いていくぞっと。
そうすると、めちゃくちゃカラフルになってわかり辛いのだが、ペンタっていうのは3音から4音で弾いてもまあまあかっこいいフレーズになりがちなので、たとえば先程のこれ
これは表にあてはめればわかるわけだ。逆に言うと表にあてはめるというか度数の事を意識しないと一生意識しないでも弾けちゃう。これは良くも悪くもである。俺は頭で鳴ったものをそのままフレットに体現してやるぜ〜オラーッ!みたいなロックってそれはそれでかっこいいじゃないすか。ただ「今の11の使い方いいね〜」みたいな話をしてたとき(11?うーん、わからんな)(笑)みたいな事も時々おこりえるので、まあせっかくこれをここまで読んだならトレーニングしてみるのもいいかなと。やってみるとわかるけど、これをやるとルートを強く意識するようになると思う。
まあ、そもそも度数なんかに興味がない人はすでにこの段落まで読んでないはずなので書きすすめて行こう。
メジャーペンタの話
実は?メジャーペンタだと度数が一変する。やってもいいけど一度に全部積み込むと失敗しがちなのでとりあえずまずマイナーからやりましょう。ペンタってのはマイナーを起点して考える事が8割くらいと思うので。
ペンタ+1音の話
ペンタの利点というのは音が5音に集約されている事、これに尽きる。言うなれば一番ウマい音の集合体なのである。ウマいというのはちょっと語弊があるやもしれない。「外れない音」の方がいいかも。まずEmに対して
R, m3, 11, 5, m7 という音が入っているのがわかった。この1、3、5、7というのは既にコードを構成する音であり、これだけで十分Eマイナー感を強く出せるのである。ただ、ペンタに1音を加えてみようぜみたいな事もよく聞くし、ペンタからの別スケールに発展させる場合にはまあまあ効果的とも思える。
これは13を加えた例であるが、このようにマイナーペンタに加えられる音としては13の音、あるいはb5の音が加えられる事もある。
この辺はまあ、おいおいやっていきましょう。あんま広げすぎるとわけわからんくなるしね。