【私的アトピー記録①】アトピー性皮膚炎~開いてしまった不要な悟り~
リアルアトピー管理栄養士、あかねです︎☺︎
私は幼少期から既にアトピー持ち。
物心ついた頃から、どこかしら痒かった
…ような気がします。
しかも年々、痒みの場所が変わるのは恒例!
ちょっとでも参考になればと思い、記載します。
【アトピー性皮膚炎 悩んだ思春期と今】
まず、私の母もアトピーを患っていたようで、若い時からお肌や手荒れで辛い思いをしてきたうちの1人。これは立派なお母さん譲り。私はこんなに痒くて、肌もガサガサなのに、どうして妹はお肌があんなに綺麗なんだろう?いいなあ、羨ましい…と思うことも沢山ありました。でも今は、色々アトピーを持ったことで、逆にそれが個性でもあり、アトピーに困っている人や アトピーを知らない人にも身をもって情報発信できる、最大の武器であり使命だと思っています。いわゆる誇り。お母さん、産んでくれて本当に本当にありがとう。娘は成長したようです。
\★/小・中学生時代:耳が切れる、瞼の痒み、無汗
この頃の記憶が薄れてきているからか、そんなに辛い思いはしていなかった気がする。引っ掻いてもそんなに酷くはならなかったし、外見なんて気にもせずの活発な小学生。
ただ、冬の寒い時期に 顔と耳たぶの間が痒くて少し切れてしまった。地味に痛いんだよなあ…しばらく治らなかった。そして瞼が痒くて腫れぼったくなった。でも、気にしない。痒い。
中学入学と同時に始めたバスケでも、痒みは全然記憶にない。が、練習試合で皆が額から気持ちいい汗を流しているのに、私だけ顔が真っ赤。
そう、顔から汗が出ない。。
不思議でならなかった。顔の熱いこと熱いこと。母に伝えたら、汗が出ないことを羨ましがられたけど、代謝が良くない体質なのを なんとなく察した中学時代だった。
\★/高校時代:膝裏の痒み、そして色素沈着
高校時代もそのままバスケを続行した。この頃から、運動して汗をかきダウンストレッチをしている時に、膝裏を無意識に掻くようになった。痒い。痒いなー。
高校2年生に進級した時には、
気がつくと両膝裏の色素沈着が目立つようになってしまった。
さすがに劣等感や恥ずかしさを覚えた。当時の流行りは、スカートを2回や3回も折って裾上げして、ハイソックスというまさに「絶対領域」世代。やっぱり小さなおしゃれも欠かしたくなくて、(むしろスカートが膝裏にくると痒い)でも後ろ姿を誰かに見られるのが嫌で仕方なかった。おそらく、膝裏だけでなく四肢全体がアトピーの全盛期。
\★/大学時代:四肢アトピーに慣れ、膝裏は綺麗になる
気がつけばもう20歳。変に、アトピー慣れをしてしまった。バスケ部にマネージャーとして入部し、ビデオ撮影で痒い痒いと腕を掻く。そんなに重症ではないと自己判断。皮膚科なんて忙しくて行けたもんじゃないし、行く気なんてさらさらなかった。毎日ジャージがステータス。痒みよりも、監督によるストレスの方が何倍も大きかったのだと思う。マネージャーだから、現役時代よりもふくらはぎが細くなって、膝裏も幾分か良くなった。膝裏を掻いても、高校時代の重症度と比べ、勝手に許容範囲としていた、「うん大丈夫大丈夫。痒いけど。」
20歳にして、アトピーの不要な悟りを開く。
\★/社会人・現在:四肢アトピーと首の痒み
社会人にもなると、アトピーすらステータスとなった。痒いけど、どうせ治るもんでもないから、と 皮膚科に通院するのも稀になってしまった。それでも年に1度、アトピー症状の悪化に危機感を感じて、
一念発起的な感覚で皮膚科に初診でかかる。(もはや年に1度のお祭り、あるいは転々とする美容室感覚)
社会人になって、コリン性蕁麻疹という新たな疾患を患ってしまい、そちらに悩む日々が今でも続いていることから、アトピー症状も自己コントロールでなんとか乗り切る状態になった。(実に良くない)強いて言うなら首の痒みが強く出て、このままだとおばあちゃんみたいな首の横じわが消えないことを懸念している。そして学生時代から引きずる唾石症や、最近出始めた乾癬症状を経て、改めて定期通院することの大切さを痛感している。
おわりに
アトピー症状を持つ人は、きっと私のように過去の経験や感覚から、自己判断出来る人が多い。しかし、それがちゃんとしたケアではなくて、むしろ諦めや怠惰な方向に行ってしまうことも多い。今までの私は、恐らく諦めとナマケモノの極み。その背景には、皮膚科のお医者さんに勇気を持って診察しに行っても、「こんなに放置しておくなんて」と叱られてしまう場合が多いから。(勿論そうでないお医者さんもいる)でも、アトピーに悩む人は、放置しているつもりは全く無く、痒くて痒くてたまらないから、酷くなってしまう。ヒスタミンが引き起こす痒みは、うずうずひたすら我慢しているのも本当に辛い。蚊に刺された後で痒みを我慢するのとはレベルがお門違い。だからこそ、お医者さんの共感と、アトピー患者さんの治す意志が上手に掛け合う世の中になってほしいと、最近ものすごく感じています。
あかね