不思議な遺伝子のはなし。
小難しい話ではなくて、ふと不思議に思ったはなし。
今となっては、医学とか研究が進んで、こういうのは遺伝しやすいとか、いや、結局は環境だとか色々言われている。
そういうものではなくて、
その人が好きなもの、つまり、趣味とか嗜好ってどれくらい次の世代に伝わるのだろうか?というはなし。
ずっと前に、どこかで読んだ本に書いてあったことが気になっている。もしも自分のやりたいことや向いている仕事、どんなことに興味があるのか分からなかったら、親や祖父母、そのまた父・母や兄弟と自分の血筋を追って、その方達の仕事や得意だったものを確認してみると良いと。その時は、ふーん、と思ったけれど、よくよく考えてみると、自分にもどこか当てはまる気がする。
色々考えて医療関係の仕事についたけれど、趣味とか好きなモノ、コトというのは、もしかしたら誰かの遺伝子の影響かあるかもしれない。
大好きなフィルムカメラは、実はお父さんの昔の趣味で、実は実はお父さんのお父さんの趣味でもあった(はじめるまでどちらも知らなかった)。絵を描くのは、お母さんのお父さんが得意だった。よく分からないけど、遠い親戚に絵描きさんがいたとかいなかったとかっていう話も聴いた。物を作るのもおじいちゃんの趣味で、大人になってからは、昔おじいちゃんが使っていた工具や釘、木材を漁っては、何かを作ってみるようになった。古着や古道具が好きなのは、お父さんとお母さんの方のおじいちゃんの趣味。(こうやって書くと、趣味がすごく男くさい。笑)
小さい頃に趣味を一緒に体験したわけでもないし、同じ環境にいた私の兄弟には同じ趣味のカケラが全くないのだけれど、こうやって考えてみると面白い。
もしかしたら、わたしの好きなみち草は、先代の誰かの趣味だったかもしれないし、わたしの今の趣味は血の繋がる誰かに受け継がれるかもしれない。
不思議で面白いはなし。