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27歳男性が思い立って母とドイツに行く話(後編)

2025年初投稿です。SNSで年末にしか見ないWISH LISTなるものを私もやってみようということで、今年は月1回noteを投稿するという困難な目標を掲げてしまいました。今更ながら今年もよろしくお願いします。

さて、前回の投稿でドイツ旅行の前日譚を書いたので今回は中身について少し書きたいと思います。

保険をかけておきますが、今回は備忘録としての日記的投稿でウィットに富んだことはあまり言えないと思うので悪しからず…あと長いです。

・デュッセルドルフ -母が住んだ町-

11月某日、いざ羽田空港からフランクフルトへ!ロシア上空を通れないので日本から北東方向に14時間。いや、長すぎないか?

そんなこんなでフランクフルトに到着してからICEでデュッセルドルフへ。
デュッセルドルフはかつて母親が住んでいた町らしい。母はかれこれ40年ぶりくらいのドイツだったようでもうドイツ語は話せないと言っていたので、私の拙い英語で乗り切るしかないと意気込んでいたのだけれどバチバチにドイツ語喋ってました。

クリスマスムードなデュッセルドルフ中央駅


やはりデュッセルは昔から日系企業が多く進出していて日本人が多いと聞いていたがまさにその通り。中央駅でも結構すれ違ったし、若いサラリーマン風の日本人も多かった。お勤めご苦労様です。

デュッセルでは母の思い出の家や町に行ったり、ベンラート城に行ったり、お買い物したり、駅前でドイツ美女からレッドブルをもらったりしていました。落ち着きのあるいい町でした。

・ケルン -大聖堂すごい-

デュッセルから少し足を伸ばしてケルンへ。誰もが名前は聞いたことがあるケルン大聖堂を一目見てやろうと思って行ったら想像よりずっとでかくて存在感ハンパなかった。ステンドグラスも内装もとても煌びやか。これは名前だけでも世界中に伝聞されるだけあるわね。

駅を降りた瞬間の圧倒的な存在感


展望台に行くには無限螺旋階段を登る必要があるんだけど、あれは体力に自信がないと相当厳しいです。途中で続々とリタイアしていく観光客を横目に足ガクガクしながら登り続けました(母は途中でダウン)。無理するとそのまま空の上まで登って行ってしまう可能性があるので気をつけてください。

あとオーデコロンのお店に行きました。ドイツ語で「ケルンの水」という意味らしい。4711という向こうでは超有名ブランドがあるのだけど個人的にはFARINAというブランドの香りが好きでした。危ない葉っぱではないです。

・ハルシュタット -湖畔の町でのんびり-

そしてデュッセルに戻って飛行機でザルツブルクへ。オーストリア初上陸!そこから電車で1.5時間ほどハルシュタットという湖畔の町へ。

最寄りの駅から町までは渡し船に乗って行きます。元々は岩塩を採掘して栄えた町らしい。その風景は世界遺産にも登録されていて、あいにくの曇り空だったけどとても美しかった。贅沢にのんびりした時間を過ごしました。オーストリアの西側に行く機会があれば日帰りでも良いので行ってみる価値はあるかも。日本人全くいなかったなぁ。

静かな湖畔の町、ハルシュタット


あとどうでもいいけどレストランのウェイターはレーダーホーゼンという民族衣装を着たガチムチのおっちゃんで圧がハンパなかったので興味ある人は調べてみてください。

・ザルツブルク -洗練された古き良き街並み-

ザルツブルクに戻って街をぶらぶらしてみると、その全てが美しい!ハルシュタットは自然の美しさだったけどザルツブルクはなんというか洗練された造形美という感じ。古い教会や建物が多いが汚くなく、緑も豊かでバランスがよく、品がある。ホーエンザルツブルク城から見た街並みは圧巻でした。

ホーエンザルツブルク城から望む街


道端でクラ吹いてる少年とか、クリスマスマーケットで金管4重奏してるおっちゃん達とか、モーツァルトが生まれた町と豪語するだけあって芸術に溢れているところもグッドでした。(しかもめちゃ上手)
あとはサウンドオブミュージックのロケ地になってるミラベル庭園にも行って優雅な気持ちになったり。
ザルツブルクはまたいつかゆっくり来たいね。

・ミュンヘン -絶景の城と大都市ミュンヘン-

ザルツブルクから電車で1.5時間、国境を越えてドイツはミュンヘンに。滞在時間で言うとミュンヘンが1番長かったかな。

まずはシンデレラ城のモチーフと言われるノイシュバンシュタイン城へ。ここはルートヴィヒ2世が住んでいたお城で、よくセットになるリンダーホーフ城にも行きました。ルートヴィヒ2世は芸術に造詣が深く、人とのコミュニケーションを嫌い、自室に閉じこもっているような王様だったらしい。そしてその城は豪華絢爛を極め、国の財政が傾くほどだったとか。

ミュンヘン中心部から約2時間、吹雪の中をバスで向かいました。基本的に今回の旅行は全て自力だったんたけど、ここだけはツアーで行ったのでめちゃ楽でした。リンダーホーフ城はぼちぼちだったけど、ノイシュバンシュタイン城はすごかった。上述の通り豪華絢爛を極めていてとにかく煌びやか。これはお金なくなりますわ。ちなみに城内は写真撮影禁止でした。

真下から見るノイシュバンシュタイン城


城から少し離れたところにマリエン橋という橋があって、そこから眺めるとノイシュバンシュタイン城の全景が見えるというので、集合時間が迫る中ダッシュで山を登って目に焼き付けてきました。奇跡的に吹雪が晴れたその景色はまさに絶景でした。言葉では説明できないので写真を見てください。無加工です。

もはや神々しいノイシュバンシュタイン城


城を後にしてアウトバーンの事故渋滞を抜けて中心部に戻り、一度行ってみたかったホフブロイハウスへ。注文方法が分からずあたふたしながらも出てきたデカビールとデカ肉とデカ音量の楽器隊で大満足な夕食でした。郷に入りては郷に従えとはよく言ったもので、ビアホール初心者すぎて読んでも全く来ないウェイターを立ち上がって呼びに行ったらShit Down!!とウェイターに怒鳴られたのも良い思い出です。

ビアホールの真ん中で爆音を奏でるイケおじたち


次の日は中心部でぶらぶらお買い物したりクリスマスマーケットを楽しんだり。

11月なのに大混雑


アルテ・ピナコテークという美術館に行って芸術家気取ってみたり。

ルーベンス「最後の審判」


そして最後にメインイベントであるバレエに。日本でいろいろ調べているときに、ミュンヘン国立劇場のスケジュールを見るとたまたまバレエをやっているのを見つけ(母は昔ドイツでバレエを習っていた)、これだ!というわけで。
いざ劇場に入ってみると想像の100倍くらい内装も客も煌びやかで、ザ・上流階級の娯楽という感じでした。ミュンヘンの街を歩いてると結構物乞いもたくさんいる中で、通りを一つ挟むだけでこんなにも違うかと。日本からヨーロッパ諸国を見ると華やかに見えるんだけど、その裏にある格差のようなものを肌で感じました。構造的な問題があるのかなぁ。まあどこの国でも同じかもしれませんが。

まじで高貴な方々しかいませんでした


肝心のバレエは(たぶん)めちゃ上手で、さらにオケピで演奏してるオケも激ウマでとても良い時間でした。バレエは言葉を使わないから海外で見るにはもってこいですね。ちなみに演目は『ラ・シルフィード』でした。(有名な古典バレエらしい)

これを書いている今は旅行から3ヶ月くらい経ってしまってるけど、まだかなり鮮明に覚えてました。めちゃくちゃ詰め込んでしまった6泊8日だったけどトラブルに巻き込まれることもなく、一生思い出に残るであろう良い旅行になりました。

ドイツまたいつか!

・番外編 -各地のビール-

最後にビール好きの皆様に捧げます。

レストランのパウラナー
デュッセルのアルトビール
ザルツブルクのメルツェン
オーストリアのヒルター
オーストリアのシュティーグル
ミュンヘンのホフブロイ
ミュンヘンのレーベンブロイ
ルフトハンザのベックス

全部めちゃうまだったけど、ホフブロイハウスで飲んだホフブロイ選手が優勝で、デュッセルでマッシュルームと一緒に飲んだアルトビール選手が審査員特別賞でした。

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