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椅子との向き合い方
椅子にこだわりはありますか?
私はまったくない。
正直、椅子など座れれば何でもいいと思っていたのです。
家具屋などでみるおしゃれな椅子や、機能的で座り心地のいい椅子にであっても「確かに座り心地はいいけれど高すぎやしないか」と、思っていました。
所詮お尻を納めるための場所。
背もたれの高さとか、頭をおく場所の高さや柔らかさなど多少の好みはでるだろうけれどこだわりはなし。
ところが家で資格試験に向けて勉強中のわが家の息子は、椅子の上に滞在している時間が長いためかここ2年ほどで、座布団やクッションを買うこと数種類、椅子も買い替え2回目。
通販で届くクッションの数々をみてとうとう聞いてみることにした。
「なんで何個も買うん?」と
「とにかくおしりと、太ももが痛いというか表現できない不快な感覚がある」らしい。
なんとかその痛みを和らげよう、座っている時間を快適に過ごせるように様々なクッションや関連グッズに手を出しているようです。
あげくには、立って勉強しようと昇降式の机まで買ったりして。
結局今は座ってするスタイルに落ち着いています。
座りすぎてのおしりの痛みを経験したことがある人どれくらいいるんだろでしょう。
その時はまた大げさなこと言って、と流すように聞いていたのですが
あ、心の中で思ってただけで「運動とかしてみれば~」とか何とか言ってやり過ごしたのですよ。
一応大人だから。
ただ本音では息子の気持ちに寄り添えない自分がいたのです。
ところが、ここ1か月ほどで彼の気持ちを思い知ることになりました。
何と表現していいかわからない、痛さなのかだるさなのか。
私のおしり、というよりかは椅子と接地している太ももの裏側さん。
彼が、うん?彼女かな、が悲鳴をあげだした。
痛くはない、けれど太もも全体が筋肉痛のような感覚。
ギブミークッション!
あれほど、「じゃまだな」と思っていた、彼の使わなくなった椅子とクッションは、今は私のおしりと太ももを快適にしてくれています。
息子よ、あんたの気持ちやっとわかったよ。
今度おしりと太ももの痛みを相談されたら親身になって一緒に考えるからね。