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PTAは無くなるべき?その3

PTAは絶対にやりたくない、やるならなるべく負担のないやつで。
と思っていたが、少しずつ良くも悪くも意識が変わってきたPTA副会長のお話です。

ここに描かれている事は一般論でも正論でもなく、とある学校の1人のPTA副会長のあれこれ言っている独り言なので暖かい目で読んでいただければと思います。

今回の「PTAは無くなるべき?シリーズのその」回では、PTAの本質について綴っていきます。
その前の話である「その①」と「その②」があっての「その③」になりますので、こちらをご覧いただいてからお読みいただければ嬉しいです。

「その①」:PTA活動でぶつかる壁や疑問点について
「その②」:PTAを取り巻く環境である“PTA会員”“先生”“地域”について
※まとめてお得にお読みいただけるマガジンもあります!


①PTAの必要性の話

▶毎日安全に学校に通えているその裏には?

PTAの必要性、まず第一に来るのは子どもの安心安全面だと思います。

安全面でいうと地域の危ない道路などの旗振り活動
実際に通学する時間帯に保護者も危険と言われる場所に足を運び、安全を見守る。
あまりに危険だと判断する場合には(大きなトラックの出入りなど)警察と学校と連携し、通学時間はその道路を通れなくする配慮をしてもらうなどの対応を取っています。
教員の住居や労働時間の関係もあり、公立学校の教員だけで児童生徒の安全を守るには限界があります。

そして防犯パトロールを保護者間と地域の方がしています。
不審者情報というのは意外とPTAにあがってきます。
情報があった時は警察や学校へ情報共有をしますが、警察は事件にならないと動きません。
学校も学校からの配信は必要以上に物事が大きくなってしまうので、よほどの事が無い限り何もできません。
それに比べてPTAは“こんな情報が寄せられました”と比較的気軽に注意喚起の発信ができるのです。
※我が校はPTAの配信アプリ(すぐーるを使用)やホームページに不審者情報を記載。

▶もしもの備えに

そして防災面
集団下校は地区班ごとに班になって行います。
その地区班を管理しているのがPTAです。
地区班に所属する事で親も子どもも近所に住む人を知り、接点を持つことができます。
実際に災害が起きたときには人と人の繋がりが大切です。
繋がりがあれば連絡も対応もスムーズですし、安心感にもつながります。
(これは防犯面でも言えますね)
人と人の繋がりはPTA以外でも得られますが、現状で一番手っ取り早く近所でそれを得られるのはPTAなのではないかと思います。

そして地域の防災訓練にPTAも参加しています。
もし災害が起きた時に避難場所は我が子の通う小学校になります。
小学校にはそこで調理ができるような機材があり、備蓄倉庫や仮設トイレにできるマンホールが設置されています。
でもいざ災害になった時、それらを誰が指揮し、設置し、管理すると思いますか?
それは地域の人たちと連携してそれらを知っている人が有志で行うのです。
そうなると1人でも多くの人がその機材の使い方や保管場所、設置方法を知っておいた方がいいですよね?
その為に定期的に地区全体でする防災訓練というものを行っています。
PTA役員も小学校の保護者代表としてそれらを学びます。
実際は自分は避難所に行かないでお役に立てないかもしれないけど、その知識を持つ人がより多いということは必要です。
PTA、無くしてなくしてしまっても良いけれども、こういった担い手が減ることは少なからず防災の面でリスクになるとは思います。

こんなことやってるの、知らないですよね?
え?うちの学校はそんなことしてないんじゃないかな?
と思われる方もいるかもしれません。
もちろん地域差もあるとは思いますが、まずはご自分の地区の活動に興味を持って調べてみていただければと思います。


③PTA解散したら?

▶PTAが無くなったら

PTAの役割決めが必要無くなります。
PTAに時間が取られません。
会費の支払いが要らなくなります。
いいですね~

でもその代わり、
子どものためのイベント(お祭り、漢検、校庭開放など)が減ります。
保護者同士のコミュニケーションも減ります。
防災防犯面のリスクがあります。

上記『PTAの必要性』で記載したように防犯防災面があるので、完全に無くすっていうのは現実難しいと思うんですよね。

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