徒然エッセイ『万年生意気』

突然だが、皆さんの親子関係は良好だろうか？

この問いに対し、私は即答で「はい」とは言えない。外から見ればなんの隔たりもない、仲良し親子に見えるかもしれない。が、実際はそんなこともなく…（苦笑）ほぼ毎日、些細なことでも何かしらで喧嘩している気がする。

私は実家暮らしをしていて、お恥ずかしながら(現在23歳)、食事･洗濯･掃除など身の回りのことを全てお膳立てされた状態でぬくぬくと生活している。

「いや、恥じるくらいなら自分でやれよ！」と
今にも読者の皆さんの声が聞こえてきそうだ。笑
はい、仰る通りでございます。ド正論です（苦笑）ただそれをやるだけのこと。しかも日常生活における当たり前のことを。頭では「いい加減自立しないと」とちゃんと分かってるのよ。「このままだと本当にダメ人間になってしまう」と。

それでも、つい自分のことを優先させて母に甘えてしまう。「あー今日も疲れた。マジでやっとれんわ」なんて愚痴を吐きながら。一丁前にほざいているが、私の「疲れた」は仕事のことだけ。対する母は家のことに加え、ここ最近は仕事も行っていて。ありとあらゆることを自分一人でこなしている。職場でしんどい状況なのに、母の愚痴には一切耳を傾けない私。心狭すぎ、親不孝者すぎ。

そのくせ、母に同じような態度をとられると、「ねぇ、こんな思いしとるのになんで真剣に聞いてくれんの！？」とキツく当たってしまう。
バチ当たりもいいとこなくらいの我儘な子どもで本当に情けない。

内心は「ふざけるな！クソガキ！」と思っていることだろう。というか思って当然だ。それでも私の為に走り回って尽くしてくれる母。

よく言い合いになった時に、「なんでウチの子はこうなんだ！よその子はもっと素直なのに」とこぼしている。私も「なんでウチの親はこんな煽るようにガミガミ言ってくるんだ。よその親の方がよっぽど理解あるわ」なんて返してしまう。

お互いに理想の親子像というものはある。「こんなはずじゃない」と現状が嫌すぎて目を背け逃げる私。それでも受け止めて我が子の為に向き合い続ける母。

最近は仲直りらしい仲直りをしていない。何か一つの話題をきっかけに、気づけば笑顔で会話をしてその流れで「ごめん」と言う感じ。その「ごめん」も何度言ったことだろう。そろそろ心の底から笑い合って、色々なことを共有していきたい。

人よりかなり時間はかかってるけど、面倒くさがらず積極的に動いて、しっかり自立して安心してもらえるように生きています。

本当に感謝してます。いつもありがとう。