カミングアウト
人生には色んなカミングアウトがあります。
実は犬派じゃなくて猫派なんだよねー、というどうでも良いことから。
実は、この鼻整形なの♪と、ビックリすることまで。
そして、私にとってのカミングアウトは、乳ガンでした。
上司に報告(カミングアウト)
癌かもしれないと言われた日。
病院から会社に行ったその足で、上司に意味深な顔で
「大事なお話があります…」
といいました。
きっと
「え?!クロさん辞めるの?!」
と思われたことでしょう。
勘違い上司なら
「告白されちゃう?」
なんて、面白いことを思っていたかもしれません(笑)
そして、予想外な事を言われててビックリしたと思います。
「実は…
今朝病院にいったら、八割がた癌って言われちゃいまして、へへへ、参っちゃいましたよー(^_^;)」
もちろん、上司の目は点。
そりゃそうでしょう。
還暦の部下ならともかく、アラフォーの部下が癌になるなんて、誰が想像できたでしょう…。
しかも、なんか緊張感のない感じだし(笑)
「そうなんですね…体調は大丈夫なんですか…?」
「あ、ご心配なく!今は元気ピンピンなので♪
きっと治療が始まったら弱るんでしょうねー(^_^;)
それに、まだ癌だと確定してないので、どのくらい休むとかは分かりませんし。
あ、そうそう、隠すつもりは全く無いので、適宜他のメンバーには話してもらって大丈夫ですー(^-^)」
とまぁ、こんな感じのカミングアウトでした。
逃げも、隠しもしません!
私の場合は、自分が癌になったことを隠すつもりは、毛頭ありませんでした。
この考えは、当時も今も変わりません。
癌になってしまっただけで、犯罪を犯したわけじゃない。
それに!何も言わず長期の休みに入ったら
「クロさん、ついにメンタルやっちゃいましたか…」
とか、憶測であれこれ勘ぐられるのが嫌ー!😱
と、思ったのもあります(笑)
「乳ガン検診大事だよー」の回し者
上司に報告したその日に、同じチームの女性たちには、さっさとカミングアウトしました。
「お疲れー♪
あ、そうそう、今朝病院で乳ガンかもしれないって言われてさー。癌じゃないかもしれないんやけどね(往生際が悪い)
あ、乳がん検診、もし行ってなかったら、絶対行った方が良いよー」
後日、診断が確定した後に、仲の良いママ友や古くからの友人にのみに公開しているSNSで、カミングアウト。
「乳ガン検診受けてない人は、私のことがきっかけになって行ってくれると嬉しいですー♪」
もう、乳ガン検診の回し者?!というくらい、言ってました(^_^;)
そのくらい、まさか自分が乳ガンになるなんて…。
の、「まさか」が誰にでも起きてしまうことを知ってほしかったのです。
ここまでオープンなのは、レアケース?
とはいえ、半告知状態ですぐに、自分が乳ガンであることをオープンにする人は、レアケースだと思います。
サバイバーさんの中には、家族以外には言いたくない、と思っている方も多いかと思います。
きっとそれが普通の反応なんだと思います。
思うに私の場合は、自分が癌であることを受け入れるためには「人に話す(カミングアウト)」ことが必要だったのかもしれません。
もし、他の誰かが乳ガンになっても
そして私の周りで、もし乳ガンになってしまった人がいたら。「そうだ、クロさんなら相談に乗ってくれるかも」と、誰かの助けになるかもしれない、とも思いました。
もし、私が乳ガンを隠していたら
「乳ガンの友人の相談にのってもらいたいけど、クロさんはあまり人には言いたくないみたいだから…」
と、なってしまうし、そうなってほしくなかったのです。
だから、カミングアウトした相手には
「私は、特に隠してないので♪」
と、言うようにしています。
最大のカミングアウトは…
そして、こんな能天気な私ですら、最大級に難しかったカミングアウトの相手は。
子供たち
でした。
それはまた後日書きたいと思います。