気がつけば乳ガン その3
ただそこにあるシコリ。
それは、命を奪う時限爆弾。
それが悪性腫瘍。
手術までの間、色んな人に体調は大丈夫?と聞かれました。
でも、吹き出物だとかそんなレベルの静かさ。
いや、吹き出物より痛みを感じることもない。
いつも通り元気いっぱいだし。
お酒だって飲めるし、遊びにだって行ける。
手術するまでは、普通の人となんら変わらないんです。
それが初期の乳ガンてやつです。
マンモグラフィーを見る
準備をしてる間、マンモグラフィーを見せてくれました。
どこに乳ガンが潜んでるのか、いくら見ても分からない…
先生「ここにありますね」
うーん、わからない!(笑)
それもそのはず、私は乳腺がしっかりある方だからです。乳腺がしっかりしてたら、なぜ分かりにくいのか?というと。
乳腺は白く映り、ガンも白く映るから。
霧の中で、白いピンポン玉を探すようなものなんです。
恐怖の針生検
慌ただしく針生検の準備が進み、注射類が運ばれてきました。
採血でさえ怖がるし痛がる私に、乗りきれるんだろうか…怖い…!
でも、やらなければ…!と、覚悟を決める。
まずは麻酔の注射からスタート。
五ヶ所くらい麻酔をしてもらいました。
これは案外痛くなかった。
次に、針生検の器具。太い針の器具を見て、完全にビビりました。
見なければよかった…。
「でも、うん、麻酔してるから楽勝と思いたい」
エコーを見ながら、ぐっと針を刺す。
「麻酔が効いてるから、痛くない…よかった…」
と、次の瞬間、バチーン!と衝撃が走る。
「…!つー!」
このバチーンてなに?!めっちゃいたい💦
二本目。
刺すときは痛くない。
でも!バチーン!とされると痛い!
三本目
ここまで来ると、刺すときにも痛みが走るように…。
「いたい…!」
さらにバチーンされると、激痛に変わる。
「うぅ…」
呻きながら耐えるも、自然と涙が出てくる。
四本目
何をしても痛い…麻酔とは?と思うくらい。
「痛いですー!むりですー!」と、大人だけどついに大声で泣いてしまいました。
先生「あと一回だから、がんばろ!」
あと一回も?!
針生検ってこんなに何度も刺すものなの?!
診察室の外まで聞こえたであろう、私のヘタレ声
「いたいですー(泣)」
「もう無理です~(泣)」
大人だけど、耐えれなかった…。
きっと診察室の外まで聞こえてたと思う。
考えてみて?
男性は急所を叩かれたら痛いのはわかりますよね。
同じように女性は胸を叩かれると痛いんです。
肘でドン!とされると、なかなかの激痛を感じるくらい乳腺には神経が通ってるんです。
そこに、針を刺すんです。
麻酔もしっかりくまなく効いてなければ、そりゃ痛い。
涙でぐちゃぐちゃになった顔をふきながら。
「私のステージはなんですか?」
と、聞きました。