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ハイキング始めました。

この1か月くらいハイキングに毎週末出かけている。
今までは毎週末マウンテンバイクに乗るのが一番の優先事項だったけど、最近はハイキングとマウンテンバイクを両方あきらめられず、土日の両方遊びに行くため週末に家事が片付かなくなって困ってます(笑)。

7月に旅行で訪れたオレゴン州ポートランドで参加したマルトノマ滝を見る日帰りツアーに参加した。そのときのツアーガイドさんが、アメリカ3大ロングトレイルの一つであるPCT(パシフィッククレストトレイル・アメリカ西海岸をメキシコ国境からカナダ国境まで約4,265kmを縦断する)を5~6か月かけて踏破する元スルーハイカーだったことを知り、数年前に本を読んでから気になっていた憧れのPCT。スルーハイクはハードルが高いがセクションハイクだったら実現できるかも!という気持ちが一気に盛り上がり、2年前から始めたものの途中で止まっていたバックパッキングギアの買い集めを再開。そして、バックパッキングできる準備が整う前でもデイハイクなら行けるということで、ハイキングに行きたい熱に駆られる。

そんなこんなでまだうだるような猛暑のつづく8月末からほぼ毎週末でハイキングに出かけています。まずは地元にあるSam Houston National Forest(サムヒューストン国有林)内に広がるLone Star Hiking Trail (ローンスターハイキングトレイル)へ。Lone Star Hiking Trailはヒューストン北部に位置し、テキサス州で唯一のロングトレイルとされ全長129マイル(約207キロ)。1番から15番までのトレイルヘッド(車で乗り付けられるトレイルへの入り口)があり、セクションハイクの選択肢が豊富。全長129マイルを5-6日かけてスルーハイクする人も多くいる。

私は突発性の病気にかかったかのようにハイキングへの熱が沸き上がったが、なんといっても経験値がほぼゼロ(笑)。だからとりあえずLone Star Hiking Trailで定期的に誰でも参加可能なハイキングを主催してくれているグループのハイキングに参加させてもらった。
ダメもとでいつもマウンテンバイクに乗っている仲間グループに聞いてみたら友達夫婦が一組参加してくれることになった。朝9時に出発の時点でお天気が良くすでに気温は26から27℃くらいだろうか。参加者は10人いないくらいで、ハイキングクラブの会長さんである60代後半くらいのすらりと背の高い穏やかそうな面持ちの男性が先導役。使い込んだリュックにトレッキングポールを持っている。他の参加者は私たちと同じくらいの40から50代の女性が2人くらいと60代くらいの年配の方々が数名くらいだろうか。

年配のクラブ会長さんが先導なので舐めていたが、けっこういいペースでずんずん歩いていく。細いトレイルには脇から膝丈またはそれより高い草が覆いかぶさるように茂っていて、足元に注意しながらあるかないと転んでしまいそう。草やら細い枝が道に被さって歩きにくいからトレッキングポールで避けながら歩くのが良さそうな道だ。景色を見渡したしたりしている間に足元と取られると転んでしまうから周りを見渡す余裕がなく足を進める先にだけ注意を向け歩き続ける。友達夫婦とずっとおしゃべりしながら1時間くらい歩いたところで湖にでた。


休憩やキャンプにちょうど良さそう


ヒューストン一体はどこまでも続く平野で、車で1、2時間で行ける範囲には土地の傾斜がほとんどない。このトレイルも例にもれず129マイル(207キロ)の工程すべて歩いても標高差は85メートルしかないらしい(涙)。だからどこまで歩いても見晴らしの良い山のような景色は望めない。このような湖など少しでも開けたところや水面のある所に出るとちょっと変化があるので気分転換にはちょうどいい。暑いからこまめに給水したいけど、リュックから水筒を取り出して飲む作業を歩きながらするのがちょっと大変。一息ついているときにたっぷりと水分を飲む。スポーツドリンクもってきて本当に良かった。

そこから歩きはじめると、水でぬかるんだ大きな溝が現れた。どうにかぬかるみの少ないところを探して渡るメンバーもいたが、誰かが大き目の倒木がちょうどよく橋のようにかかっているところを発見。そこをおっかなびっくりで渡ることになった。


これもハイキングの醍醐味?

こういうときは一人じゃなくグループでハイキングしていて良かったと思う。ここどうする?みたいなときそれぞれ知恵を出し合ったり、ちょっと勇気がいる場所でもグループだと渡るのを見守れるし安心。

2時間くらい歩いたところでスタート地点とは違うトレイルヘッドに出てきたので、そこでしばらくおやつ休憩。スタートしたトレイルヘッドにはなかったが、このトレイルヘッドにはトイレもありとても助かる。ちょうどよくピクニックテーブルがあり、私と友達夫婦はトイレに行った後そこで持ってきたおにぎりやおやつを食べて休憩。20分くらい休憩したあと、来た道を戻ることになる。出発前、グループ会長が水は十分に持ったか?とひとりひとりに聞いて回る。十分あるから大丈夫と答えたけど、今までに飲んでしまったぶんで、ボトルや水筒に空きができていたらそこに水道水が出るから汲んでいきなさいと執拗に説得される。暑いのでとにかくみんなの水分補給が気になるよう。私たちも会長が心配しているので半分くらい飲んだ水筒やボトルにいっぱいになるまで水を汲んだ。

暑いからいいペースでサクサク歩いてくれてその方が気が紛れて助かる。歩くのが遅い人がいたらきっと暑さがもっと堪えるだろう。すぐ前を歩いていた60代くらいの女性はグループの運営に携わっているベテランでハイキングや地域のトレイルの知識が豊富そう。トレイル沿いのあちこちに見える桑の実に似たような明るい紫色の木の実について、「これ食べられるの?」と聞いてみたら「食べれるわよ。味がほとんどなくて美味しくないけどね。食べる場合は砂糖をたっぷり入れてジャムとかにするしかないわね。」と言ってひとつ食べて見せてくれた。それならと私もとひとつ取って食べてみたが、言われた通り味はほとんどしない。まずいと思うような不快感もないが、食べたいとも思わない味だった。

ずんずん歩いていく。手前が味のしない実。

何も知らないで歩いていると知らないままだが、知識豊富な人から情報や知恵を共有してもらえると探索もずっと楽しくなる。
途中、最初に休憩した湖のほとりでもう一度小休憩して、スタート地点のトレイルヘッドまで戻ってきた。グループのウェブサイトの案内では通常グループハイクは8キロから11キロくらいの間で、その日のコースや参加者によって変わるようだったけど、時計で確認したら13キロ近くあるいたみたい。普段から体は動かしているほうだけど、4、5時間かけて体を動かすことはめったになかったからいつもと違う疲労感。汗でびっしょりだけど、疲労感は心地よい。

水泳もランニングもマウンテンバイクもどれも好きだけど、こうしてハイキングして長時間森の中で過ごしたり、休憩しながらおにぎりやおやつを食べるのが好きだな。樹々に囲まれた場所にくるとほっとするのはどうしてなんだろう。心拍数が上がる運動も体が鍛えられてる感じがしていいけど、こういうじんわり体に効く動かし方もいいものだ。このグループだと月2回週末にグループハイクしてくれてるようだし、他のグループも地元にあるか探してみよう。バックパッキングのギアを少しずつ買い足して準備を進めつつ、これからはハイキングももっといろいろなところへ行ってみたいな。10月には1泊のキャンプに行くつもりでそれも楽しみだ。


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