にじのにおい
カラカラとトタン板に当たっては
金平糖のように芝生に落ちるみぞれ達
野良猫の親子も小さくなって
植木棚の隙間から様子を見てる
さすが2月、まだまだ油断は禁物だな
積もらなきゃ良いけれど
なんて、摘みたての甘夏のお裾分けを
ビニールに詰めてもらって
見送られて帰る道すがら
いつのまにか横殴りのみぞれが
パアッと晴れて、眩しいくらいに
山の影から日が差した
虹の匂いがするぞ!
私は運転しながら
遮るもののない畑道で空を見た
道は、なだらかなカーブを描き
自宅へ続いていく
うーん、確かに虹の匂いがしたんだが…
大きな交差点で赤信号に止められた
窓の外を見ると
虹の始まり部分が微かに見えた
あぁ、やっぱり!
反対側の虹の始まりを探すと
田んぼの真ん中にポツンと立っていた家の
前あたりにあった
ポツンと立つ農家は
虹色に染まっていた
こんなことがあるのか!😂
その家の中から外を見たら
虹色に見えていたのだろうか?!
可笑しくなって
楽しくなって
なんだかいい一日だった