移転には何よりスピードが大切!
250坪のお店をやり続ける体力はありませんでした。
そして250坪での展開はやめるものの、他の場所での継続を考えました。
場所探しのポイントとして、宝塚歌劇場の近くであること。イベントや歌劇のお茶会(ファンクラブ)ができる広さをキープすること。商業施設には入らないこと。この3点でした。
やはり歌劇のある街宝塚でお店を展開してきて、観劇のお客様が多いので、劇場近くは外せません。
そして、250坪は広すぎましたが、おかげでお茶会や元タカラジェンヌのイベントがお店で定着してきたので、50坪は欲しいところでした。
そして、今まで商業施設に入ってきた経験から、管理費が高いこともありましたが、営業時間など拘束され、自由度がありませんでした。飲食店は水ものなので、やはり諸事情でお店を閉めたりしなければならないことがありましたが、施設内だと施設のルールが優先され、閉めたくても閉めれませんでした。台風や大雨などお客様がいないのに閉めれないということも。その教訓から、自分のお店なので自由に営業できるところを選びました。
時間との勝負でしたので、自分で探すよりプロに依頼し、条件に当てはまる物件を何店舗かピックアップしてもらい、実際に自分の目で確かめていきました。
結果、この3点の条件に見合うぴったりのところが見つかり、すぐに交渉し契約へと進めました。
お店を移転すると決めてから、1か月で探し、結果3か月で移転作業をやり切りました!
移転先が決まるといかに無駄な経費を駆けず、スムーズに移転できるかがポイントでした。
移転を何度か経験してきたことが結果的にうまく段取りでき、解約日までにすべてを空っぽにして出ていくことができました。
今思い出しても、250坪の場所の荷物をすべて運び出すのには、相当なエネルギーが必要でした。
おおきいところから小さいところへ移転するには荷物の3分の2は処分しなければなりません。持っていける最小限の備品以外は、すべて知り合い、得意先、知人などにもらってもらいました。
グリドルや業務用冷蔵庫、冷凍庫、ガスコンロ等、キッチン備品で業者が買い取ってくれるものは微々たる金額で買い取ってもらいました。
備品類がすべてなくなってから、内装工事の取り壊しです。こちらがまたつらい作業で、コンセプト通りの美しい内装、白っぽいプロバンス風のインテリアなど、こだわったところが随所に合ったのですが、すべて取り壊しです。
10年計画で創った店でしたので、まだ3年しか償却していないので、経費的にも相当な無駄になってしまいましたが、思い入れがあって創った店だけに、それらを壊すことにとても抵抗がありました。
それでも事業なので、センチメンタルになっている場合ではありませんでした。
本当に、いろいろと良い教訓になりました。
大切なことは、つらい決断でもやり切ることです。
少しでも無駄を省くには、すべてをスピーディに進めることです。
撤退の判断、行動力あるのみです。
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