H.R.Gigerについての考察。

DSの代表的な画家。ギーガーの作品を絵画作品として採点してみました。ギーガーファンには申し訳ないんだけど、100点満点で45点でした。



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ハンス・リューディ・ギーガー(Hans Ruedi Giger、1940年2月5日 - 2014年5月12日[1])は、スイス出身の🇨🇭画家、イラストレーター、造形作家。


米SF映画『エイリアン』のクリーチャーデザイナーとして知られ、そのほか幅広い分野で作品を提供するなど、同国を代表する芸術家として名を馳せた。第52回アカデミー賞視覚効果賞受賞[2]。


モノトーンで陰影の強い、「グロテスクなイメージの絵」を描くことで知られる。

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僕のやり方は、その作品をデッサン、構図、色彩、独創性の四つの分野でそれぞれ25点満点、総合点100点になるように採点するやり方だ。

H.R.Giger

デッサン 15/25
構図 10/25
色彩 5/25
独創性 15/25
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総合点 45/100



※デッサンに関しては手前にオブジェクトを配置していつも同じようなモデリングを行なっている。
空間の奥行きがなく、いつもレリーフのような表現をしている。
ただし、ギーガーは細部を描写するのがなかなか上手い。絵画に関しての素人は細部描写に囚われて全体のフォルムやボリュームの表現に意識が行かないものだ。エッジがシャープで明部の一部にピントが合っている描き方をしているので、その部分に注目すると非常にリアルに見える。しかしデッサンにおいては細部よりも全体の方が常に重要だ。
25点中15点。



※構図に関しては絵画的というよりも装飾的。空間の奥行きに乏しい。
基本的には同じモチーフを使い回しており、装飾的なパターンを作ってそれに同じようなモデリングを施しているだけだ。左右対称の構図も多い。これも彼の作品が装飾的であると思われる点だ。
25点中10点。


※色彩においてはいつも同じトーンの暗めの色調しか使わない。使う色の幅が極端に狭い。色彩に美しさは微塵も感じられない。ギーガーは色彩に関しての採点が極端に低くなった。
25点中5点。


※独創性。気持ち悪い世界観という意味では独創的な画家である。
ただし歴史に残るような巨匠ではない。
25点中15点。
総合点は100点満点中45点となった。

😀😀😀


レリーフのような表現というのはオブジェクトの回り込みがないということだ。ギーガーの作品をかなりの数分析したが、空間を感じさせるような作品が一つもなかった。全部、手前にせり出してへばりついている描き方である。これが彼の作品の特徴である。多分、空間が描けないのだと思う。



さらに言えば、オブジェクトの明部と暗部に分けた場合、暗部は必ず闇に落ちており、その中に反射光や環境光の表現が全くない。つまりデッサン的に言えば半分しか描いていないことになる。それだけDSの画家ギーガーは闇が深いのだと無理矢理分析できないこともないが、これは技術的な欠陥であり標準以下だ。



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