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何してんの? 勉強してる(嘘)

「何もかも遅すぎだよ」

 そう言うのは落とした単位の講義の担当の先生のT先生。単位がなんとかならないか先生に直接聞きに行ったときのこと。
「君、なんとなく落ちるなって気づいていたんじゃない?もう僕には何もできないよ(笑)」
 情けないことだが今まで脳天気に生きてきた自分は、なんとかなるだろうと最後の最後まで思っていた。最後に一言激励されて帰路についた。もちろん内心は絶望、というか虚無。
 なんとなく気づいている人もいると思うが今まで自分は楽なことを楽しいとしてきた人間で、ま~すっからかんな生き物なわけ。そんな僕がまず最初に思ったのは、

「どうやって隠し通そう・・・」

書きながら笑っちゃった(笑)

で、インターネットで調べるわけ。「留年 確定 親 怒る バレる 隠す」みたいなね。そしたらやっぱり同じような境遇の人もたくさんいて、知恵袋とかにたくさん質問と回答があった。もちろん回答はさっさと言えや隠してる場合かっていうものばかり。でもそんな回答を僕は望んでない。すぐにブラウザバック。
 次に留年した人が書いた記事。お!って思ってのぞいてみるとやりたいことが~、自分を見つめ直すために~・・・
違う違う、僕はそんなの求めていない。とかなんとかやってたら7,8年前の記事まで遡っちゃってやっと諦めた。

 なんでこんなに諦めが悪かったのかというと、就活が始まり周りですごい頑張っている人がいる中、特にやりたいこともなくどうしよっかな~が永遠に続いていた。そんな僕を母さんが心配してくれて毎日どうするの?って聞くんだよね。でもこんな僕だからもちろんちゃんとやってるよ、こんど○○の説明会に行くよ、企業研究してるよ、とか平気で嘘ついちゃって、就活のスーツ1式買っちゃってたんだよね(笑)
 もう一つ、タイトル通りのやりとりが春夏に何度もあった。だから留年なんて考えてもいなかっただろうな。もちろんありきたりだけど申し訳ないと思ってる。これ以外にもたくさんあるけど直近で存在した問題というか、身勝手な都合はこんな感じ。

 さて、学校から家に帰ってどうすっかなって思ってるとき、友達Aから連絡が来てた。その友達は俺が留年しそうってことも知ってて、何かあるたびに連絡を取り合ってた。連絡の内容は

R(友達)も留年したぞ

遭難して家見つけたときくらい安堵したよね(笑)最低かって。
 どうやらRは親に隠すつもりらしいってのを聞いて僕は絶対に報告しなきゃ行けないなって思った。高校の時のRは普通に賢いのに馬鹿やったりあほやったり愛嬌があって、みんなに好かれる人気者だった。もちろん今もね。まあ留年した時点でそんなこと言えないかもだけど(笑)
 まあとにかく僕が知ってるRはなんでもうまいことやる器用なやつなんだ。そんなRが焦ってるってのを聞いて、じゃあ俺がうまくやれるわけないだろって思ったわけ。

 でとりあえず父さんから報告しにいった。僕の家庭は父さんが他県に住んでるから、とりあえず電話で報告を入れた。内容としては

・留年したことと謝罪
・留年の原因
・卒業させてほしいという御願い
・学費について
・これからどうするか

大体こんな感じ。
めちゃくちゃ怒られるというかもう呆れられて終わると思ってた。でもとんでもなく優しくて泣いちゃったよね。恵まれてるなって心底思った。

 次に母さんに報告しに行った。まさか2回も報告することになるとは・・・って感じだったんだけど、正直1回経験したし、もう少しうまくというか、スムーズにできるかなって思った。
 実際のところ、正座でお話がありますって切り出したんだけど、本当に怖かった。めちゃくちゃ怖かった。勘当?退学?どうする?って感じで体は固まるし、声は出せないし、父さんに言ったことをそのまま伝えたんだけど、クソ怒られるって言うかしっっっっっっかり正確に怒られたし、終いには冷静な声でもうやめたら?の嵐。もちろん土下座しようとしたけど、ほんとに体が動かない。手のひらを床につけて後は曲げるだけなのに、腕が曲がらない、むしろ逆に曲がっちゃうんじゃないかってくらい(笑)
 最後はしっかり土下座して許しを請ったね。もう何も言うことはないってすっぱり切られたけどね。

 報告した次の日の夜かな、母さんが電話していたんだよね。こそっと聞いた感じ間違いなく向こう側にいるのは父さん。結局全然聞き取れなかったんだけど、次の日から今まで通り不自然だけど、元々の距離感で接してきてくれて父さんが説得してくれたんだなって察した。

 もしこれから留年した人がいて、なんかないかって必死に探してこれを見つけた人に言いたい。


 留年は”したら”じゃなくて”しそうになったら”すぐに報告しよう。

 僕みたいな脳天気ポンコツ怠惰クソ馬鹿あほ間抜け人間でも、ここまでお世話してるれている親はとんでもなくすごい人で、留年とか言うトラブルが起きても冷静に対処してくる。もちろんこんな僕に対しても真剣に叱ってくれる。本当に親は偉大なんだよ。
 こんな留年するとか言う、ガキからしたらとんでもない問題は抱えているだけ無駄、時間も精神力も体力的にも損をする。そんなことしてる内に、さっさと打ち明けてどうしていくかって言うのを話し合った方が親もまだ、なんとか納得しようするはず。
 大丈夫、こんな僕でも言えたんだからこれを読んでるピンチな人も絶対言えるよ。

 僕は僕のことを卑下してるけど読んでいる君からしたら、よく分からない奴がなんか言ってる位にしか思わないよね。だから次の記事に僕がやってきたことを書くつもり。
 最初に言っておくけど、ぶっちゃけ全くたいしたことなくて、もしかしたら留年した人ほとんど体験してるかも。でもだからこそ共感しやすいと思うな。
 とんでもない事件を起こしたこともなく、家庭が貧しすぎたり裕福すぎたりもしない、恵まれているのに普通で普通に出来損ないの僕が、やらかした普通の人の参考になれたら本望。「なんか言ってらあ(笑)」って笑ってくれても本望。

ほなまた

前回
https://note.com/mockneck/n/n957b77680d83



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