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珍しい苗字で生きていく

私の本名の苗字は少し珍しい。(苗字ランキング5,500位くらい。苗字人口1800人程度)
旧姓も珍しい名前。(苗字ランキング10,700位くらい。苗字人口600人程度)

珍しい苗字って面倒くさい。
まず口頭で苗字を伝える場合は、「どんな漢字を使うのか」の丁寧な解説が必ず必要になる。
加えて私は名前も珍しいので、本名の漢字4文字は1文字ずつ「この漢字です」と伝えている。
例えば「〇〇という言葉のこの漢字。」「へんは〇〇、つくりは〇〇で〇〇という漢字」という感じ。

旧姓の時は「音」も難しくて、何度も何度も聞き返されていた。

もちろん、パソコンに名前を入れるときも1文字ずつ入力していて非常に面倒だった。

そして名前だけで誰なのかすぐに特定できる。
おそらく私の名前は世界で1人しかいないだろう。

子どものころは、名前を何度も聞かれるし、言い間違いをされるし、ただただ面倒くさかった。

でも、大学生になり、少し変わった。
まず「名前」自体が話のネタになる。
初めて話すような人でも話のネタに困ったら「名前」のことを振ってくれる。

大学時代、実習で関西に行ったときは、職員の方に「宝塚にいそうな名前だね!素敵!(旧姓)」と言われて嬉しかった。

そして自分の許容範囲も広くなったと感じる。
「名前を正しく読んでくれるなんてすごい!」という感覚なので、名前の漢字・読み方を丁寧に説明することが当たり前。名前を間違えられても傷つかないし、何とも思わない。

以前友人が苗字の濁点あるなしを間違えられてめちゃくちゃ怒っている様子を見てびっくりした。
「私なんて1文字も正しく読んでもらえないけど…???」

ちなみに私の母も、旧姓・現在の姓どちらも珍しい。
「珍しい苗字で生きてきた仲間だ。」

珍しい名前で暮らすのって面倒くさいけど、結構楽しい。
大人になるにつれて大きくなってきたこの感覚。
この先はどういう気持ちになっていくんだろう。楽しみ。

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