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『わたしのげぼく』泣いたあと温かな気持ちで読み終われる度★★★★★ 

ネコ好き界隈でかなり有名なので、以前から当然知ってはいたのだけれど、読んだら泣くのが明白すぎて敬遠していた本。

ついに買って読んでしまった。

やっぱり泣いた。

上野そらさん作、くまくら珠美さん絵の『わたしのげぼく』。

この絵本の主人公の「ねこ」は自分を「わたし」と言う。とても気高いハチワレのオス猫さんだ。

4才だった男の子=「げぼく」と出会い、ある家のネコになった「わたし」の人生は、猛スピードで過ぎていく。

やっぱり泣いた。それも大粒の涙が流れてしまい、口に入って来て、久しぶりに涙がしょっぱいのを感じるほどだった。

話はもちろん、絵もいいんだよね。年老いた「わたし」の絵が現れた瞬間に泣いちゃったよ。

あと読むひとがより感情移入しやすいように、「げぼく」の顔を描いていないのもよかった。

猫飼いさんは、それぞれ自分の愛猫を投影して考えるだろうね。

この絵本の「わたし」と同じように、うちの先代トントもたっぷりとした雄ネコだった。けれど自分を「わたし」とは言ってなかっただろうな。

「ボク」だよな、やっぱり。おっとりぽわんとしてたからね。

ボクのこと、呼んだ?
(先代トント)

ミミはなんだろうなぁ。「ワタシ」か「ミミ」かなぁ。

お澄まししてるけど、そこは換気扇の上です
(先代ミミ)

さて、恐れていた(?)とおり、やたらと涙が出た『わたしのげぼく』。
でも悲しい涙ではなく、ラストに近づくにつれ、とっても温かで前向きな気持ちに。短い絵本にも関わらず、途中、読み終わるころには笑顔になっていたよ。

『わたしのげぼく』
泣いたあと温かな気持ちで読み終われる度
★★★★★

ただやっぱりあくまで自分の話としては、もっと長い年月をトントとミミの「げぼく」でいたかったな。

いまはワタシたちの「げぼく」でしょ

現ネコさんたちはスパルタです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます! またよろしくお願いします♪


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