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ヤミーポンポンチャン

残業も無く、なんなく仕事が終わり
会社近くのスーパーで、
飲み物と冷凍のたこ焼きを買って駅まで
向かいホームで少し電車を待ち

席がまばらに空いてるが、座れにくく
数駅立ったまま、スマホをぼんやりと見て
しばらくしてから、同じ車両の少し歩いた所の
端っこの席が空いてることに気づき

ゆっくりと腰掛けて、またぼんやりと
先ほどのYouTubeの続きを見て
少しずつ、自宅の最寄駅に近づくにつれて

もうすぐで家だという、安心と
座席下の暖かい風により寝不足と疲労で
気づいたら、うとうとしていて

寝ればいいものの、寝る前に布団に入ってからも
なんだが、寝つきが悪く、布団に入ってた
腕を出してスマホを上空に掲げる感じで
ぼんやりとYouTubeでも見てて

力尽きて、顔面にスマホがクリーンヒット
なんて事は、経験し過ぎて、もはや
その痛みをたまに感じてみたくなるなんて

事はさらさら無いが、そんな感じで
電車の中で、スマホが顔に落ちかけてきて
角度のおかげで当たらずに済み

目が覚めた、その時に夢を見ていたようだが
内容は目が覚めたのと同時に、
泡のように弾けて消えた。

その時に唯一脳内に残った言葉が、
ヤミーポンポンチャン。それが人の名前で
チャンは、〇〇ちゃんのちゃんなのか?

それとも、一つ一つ区切っていく感じなのか
何もわからないが、あえて調べずに
そのままにしておく、最寄り駅に着いて
ホームに出た瞬間に師走の夜も深い時間の
冷たい冷気を顔に浴びて、目が覚めて

ゆっくりと、朝来た道を歩いて
家に向かってるときに
誰も周りに、人がいない事を確認してから

小さな声で、ヤミーポンポンチャン。と
呟いてみた、少し満足した気持ちになれたとさ。

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