新潟〜群馬〜長野ひとり旅[2日目・新潟 十日町/弥彦村]
星峠の棚田
越後の朝は早い。
4時、名古屋コーチンより早く起床したものの、すでに外が明るかったので慌てて準備をして車で10分の星峠の棚田へ。
星峠の棚田は6月に予定を変更した事で来たかった場所のひとつ。
日の出前のグラデーションに思わずガッツポーズ。この季節は水が張られた田んぼが鏡になって映り込みがとてもキレイなんですよね。加えて早朝は朝靄がかかっていて、とても幻想的な風景を作り出しています。
この時期カメラマンに人気があって特に早朝は混み合うと聞いてたんですが、3、4人くらいしか居なくて、ゆっくり夜明けを堪能できて良かったです。
どんどん表情を変えていく棚田。梅雨とは思えないほどの快晴も相まって最高のひと時です。
不規則な田んぼの形に対して、どう通ったらそんなにキレイに植えられるのか感心します。技術なんでしょうねぇ。道路や駐車場もきちんと整備されており、この風景を保とうと管理されている地元の方々には尊敬しかないです。
さて、宿に戻りお目覚めのドタバタ名古屋コーチンに別れを告げます。
それにしても、見ただけで冬の積雪量どエライ事なるんやろなってのが伝わってくる建物が多いですね。信濃川近辺でコシヒカリ御殿なのか何なのか、ものすごい豪邸を多く見かけましたが、もはや要塞。ところでこれは3階建てってことになるんでしょうか。それとも基礎ちょっと余計に作っときましたって感じの2階建て?雪国の方教えてください。
宿を出た後は車で15分ほどの美人林で森林浴をしたり、
怪しさ満点の施設、森の学校キョロロで里山に棲む虫たちの生態について知識を深め、松ぼっくりを釣るなどした。
峠の茶屋 蔵
今日のお昼はどーしても行きたかったお店、孤独のグルメで出てきた「峠の茶屋 蔵」で食べたい!!!!
...しかしこの時期、営業してるか分かりません。事実昨日のお店も休業中、美人林やキョロロに併設するカフェも揃ってお休み中でした。なので前もって電話することにしました。しかし繋がるものの無言で背景の物音だけ聞こえる状態。????
「もしもーし!」と何度か呼びかけるとおばちゃんが出ました。営業してるか聞くと「はい、営業はしてますが今バタバタで。はい、バタバタでして、すいません〜!ガチャ」
しーん
とにかくバタバタなので来てくれるな感は伝わりました。ビビリな私そう言われて行くのは気が引ける...しかし、しかし行きたい!ここに来て別の食い物で腹を満たしたくない!!
という事で来てしまいました。
私が行く間にバタバタしなくなってるかもしれないし〜とか都合よく考えながらお店に入ると、おばちゃんが店内を燕のごとく乱舞しており本当にバタバタしていました(笑)夫婦でされてるようで、表はおばちゃんが1人で回してるんですね。店内はコロナ対策でテーブルを間引いた状態ですが満席。待ちも1組。そりゃバタつくわーと思っているとちょうど入れ替わりですぐ案内してもらえました。
注文したのは孤独のグルメと同じ牛肉の煮込み定食。(早く食いたみが過ぎて写真ボケてます)
この美味いことうまいこと .......!!!!!細かい描写は孤独のグルメseason3の11話でも見てくださいですが、もう、もう!!ハフハフのトロトロで私ガツガツ!!でした(雑)
程よい空腹も相まって幸せいっぱい。満足な食事で胃袋が満たされると急激に眠くなるのでしょうか睡魔が襲って来ました。このままここで寝てしまいたい(ヤメロ)この旅はこれで終わっても良いくらいのメンタルになってしまいました。しかしそういう訳にもいかないので、おばちゃんに美味しかったことを心いっぱいに告げて店を後にしました。
平日だけどお客さん多かったですね。車のナンバー見る限り地元の方が多そう。地元に愛されてるお店って素敵だよね。おばちゃんバタバタで大変かもしれないけど続いて欲しい、出来る事ならばまた行きたいお店の一つとなりました。
清津峡
その後は日本三大渓谷の清津峡へ。十日町では自然とアートの融合みたいな取り組みを多々されてるみたいで、車で移動中も至る所に謎のモニュメントなるものが点在してましたが、その代表的なところなのかもしれません。
割とちゃんとした入場料を払い700mトンネルを歩いた先にメインイベント的な展望所。風がなければ水面に渓谷が映り込んでキレイだったのかも。浅瀬になっており先の方まで入って行けるので更に幻想的な写真が撮れた事でしょう、しかし強風吹き荒れ、他に誰もいなかったので、これ以上でも以下でもありません。涼しくて気持ちよかったですよ!
レンタカー返却時間も迫っていたのでバタバタ撤収。15時前には越後湯沢に戻ってきました。レンタカー屋のGoogle&インスタ投稿するとそれぞれ500円のQUOカードがもらえるキャンペーン中。…はぁ!?それ買収じゃね!?私ったら絶対書きます。
弥彦村
さて、ここからは鉄道旅に戻ります!今日の宿泊先は弥彦村です。
特に目的はなかったのですが、路線図を見たときの、この2、3駅出てる感じの駅って気になりませんか。福岡で言うと太宰府駅みたいな感じですかね。だいたい神社ありますよ、こう言う駅って。
越後湯沢から燕三条まではサクッと新幹線で移動。
新幹線からの車窓とは思えんくらいの田園風景がひたすらに続きます。
燕三条着。まさかの観光大使にワロチ。拠点変わったんかと混乱したわ。
燕三条では下町ロケットのロケ地、殿さんの田んぼを見たかったのですが新幹線から腹一杯見たのでやめました(笑)
下町ロケットのヤタガラス期、大好きなんです。田んぼのシーンが日本とは思えないくらい広大で、果てしなくて、カッコ良くて。それが新潟に行きたいと思ったキッカケでもあります。ぶっちぎり産地って憧れますよね、足並みの揃った作物が並んでる風景は心癒されます。
そういやスペシャルで殿さんに意地悪してた農家が、台風が直撃して刈り取りきれなくて、めっちゃ泣きついてくるシーンがあるんですけどアレ傑作ですよね、何度見ても飽きません。「俺の命なんだぁぁぁ、うわぁぁぁぁぁぁぁん」みたいな感じなんすけど。夫と「いやwwwwそんなギリギリに収穫せんだろwwwww危ねぇからwwwww避難しろしwwwww」って言いながら見てます。脱線してすみません。
弥彦駅に着いたのは17時ごろ。
今日の宿は見るからに弥彦愛溢れ倒してる簡易宿所です、ってか家です。
なんかめっちゃ実家味があるなと思ったら、運営している方が親と同い年。どうりで調度品が似たようなの置いてる訳なんですね。木彫りの置物とか油絵とか。あるあるなんでしょうか?
名前わからんけど、こんなんとか。
しかし同じなのは調度品だけではありません、過ごしやすいように設備がやたら整ってるところも実家のそれです。建物自体はそれなりに古いのかもしれませんが、とてもキレイにしてるし家電は新しく廊下やトイレはセンサー式。更には缶ジュースが常備してあって自由に飲むことができます。これ結構ありがたいなと思いました。
運営されてる方は近くに住んでるので基本的に不在、ご自由にどうぞシステムです。実家で親おらん時ってめっちゃ楽しいやないですか。そんな感覚ですね。他に宿泊者も居なかったので勝手気ままな夜です。
全国を旅行で回って、こんな宿があったらいいなを凝縮したと言うこだわりの宿。快適に過ごせました。
晩ご飯は、予め調べておいたお店が休業中(またかよ)だったので近くにあったすっごいボロi....味のある雰囲気の居酒屋で。おばちゃんが1人で切り盛りしてる昔ながらのお店ぽかったです。手羽先餃子とラーメンめちゃうまかった。
しばらくしたら常連らしきシニアが数名来店。お通しのきゅうり歯が悪くて食べられんとかワガママ言ってると思ったら、ワクチントークに花を咲かせはじめたので静かに店を出ました。
明日は雨予報ですが弥彦を少し散策したいと思います。今日はここまで。