雪と紅葉のあいだに⑤[終]黒部峡谷鉄道(宇奈月→欅平)2021年10月21日
最終日は踏み切りの音でお目覚め。
駅にゆっくり入ってくる地鉄のこの雰囲気好きだなぁ、この部屋に泊まって良かったと思わせてくれます。
立地が絶妙に良いんですよね。別の窓からはトロッコの車両基地も見えるし。
トロッコ列車
無事に晴れたので、最終日はトロッコ列車を楽しみます!
...しかし、夕方の飛行機に乗るためには13時過ぎには宇奈月に戻って来ないと間に合わない。ゆっくりできないのは残念だけどハードスケジュールを決行したいと思います。
といった側から1本乗り遅れてしまう大馬鹿野郎です。
次の便まで少し遊歩道を散策。
雰囲気のあるトンネルは元々トロッコが走っていた旧線。
赤い鉄橋が緑に映えますねぇ、キレイ。
展望所まで行きたかったけど電車に遅れる訳に行かないので戻ります。リラックス客車の13号車でした。一番後ろだラッキー!
オープン型なら追加料金かからないし、より景色を堪能できるのは分かってるけど、この寒さの中、吹きさらし状態で終点まで行く勇気が流石になかった。途中でやっぱやめた!って出来ないだろうしね...風邪ひきたくないし。
1人がけに座ってたら後からきたお姉さまが「こっち側の方が景色が良いですよ!」と席を代わってくれた。V字峡谷並みの懐の深さ...!
9:00、宇奈月を発車。紅葉には少し早いけど、素晴らしい景色の始まりです!
川沿いを上流に向かって進みます。
手前のクッパが出てきそうなお城は新柳河原発電所。
一番後ろに座ると、車両が連なってるのが見れるのでお得感マシマシ。
周囲の山より早く冠雪するサンナビキ山。秋には雪の白、落葉した紫、紅葉、緑、清流の5色が一度に楽しめる事から「黒部峡谷の五段染め」とも言われてるそう、呼び名が洒落スギィ!急に雪降ったから今はまだ3色くらいかな?
欅平駅
1時間半ほどで終点、欅平へ到着。
「欅」って漢字見たの欅坂46以来だわ、ロゴの緑も相まってちょっとコーフンします。欅って書けない!
川の流れと折り重なる峡谷が美しい!
人喰い岩を抜けて20分ほど歩いた先に...
名剣の秘境...もとい秘峡。
川沿いにある露天風呂です、やったー!独り占めダァァァァ!!
側を流れるザーッという川の音がめちゃくちゃ気持ちいい。
もっとゆっくりしたかったけど鐘釣駅にも行きたいので全集中で堪能したうえで切り上げます。入口に小学生の団体が居て、1人が休憩所の「ビール1000円」を指差して「先生〜!ビールが高いでーす!」と言ったのに対し先生が「ここで飲むから良いんよ」と無難に答えていたのが微笑ましくて良かった。店の前でいらん事言うなよ〜を、あえて言う奴クラスに1人はおる説は令和になっても変わらないのだ。
鐘釣駅
ひとつ戻った鐘釣駅にやってきました。
水がとってもキレイです。静かなせせらぎが心地よい...
太陽がぽかぽかしてきて、ちょっと暑いくらい。ここでお昼ご飯にしましょう。
ぱかーん!昨日のカニで作ったカニ飯弁当〜!!!おじさまがお昼ごはんに〜って持たせてくれたのだぁ。駅弁も良いけど手作り弁当なんて、この上ない贅沢!!!
駅に戻り電車を待ってると駅員さんに「いかがですか〜?」って撮ってもらった。しかも、こっちの方が眺め良いですよ!って一番後ろの車両に乗せてもらえた。トゥンク。
帰りのトロッコは何故か全車両オープン型とかいう修行さながらの便だったのだが...
案の定誰もいないwww
しかしオープン型は楽しかった!!!!軌道や振動を直に感じられる。
トンネルのアドベンチャー感たまりません!!
景色も最高です!!
ちなみに室井滋が見どころをアナウンスしてくれるのですが、さすがプロというか聞かせ上手ですよ。ご機嫌な感じがすごくいい。
ちなみに「ねまる」って方言、九州では「腐る」って意味ですよん。
そういえば、私が乗ってた1号車ももクロのサインがありました。調べたら玉井詩織ちゃんのサインみたいです。もののけ?もののふ?の方は要チェックですね。
もも黒部峡谷w
猫は居ないけど猫又。
黒薙駅は時間の都合で寄れなかったけど、またゆっくり来たいなぁ。
あっという間に宇奈月に帰ってきました。
地鉄に乗り換え新黒部駅から目の前の新幹線駅「黒部宇奈月温泉」へ。東京まで2時間半、早い!!アクセスがほんと良いのね。
そして18:50羽田発の飛行機に乗り、無事鹿児島に帰還。鹿児島も普通に寒かった(笑)
そんなこんなの秋の乗り物旅は終わりました。
新ルートと下ノ廊下
今回は長野県側から入りぐるっと回って欅平へ行きましたが、2024年に黒部ダムと繋がる新ルートが開通予定らしいです。長い長い時を経て全てが繋がるなんてスーパーロマン!!!宇奈月までのアクセスの良さを考えると利用客の流れがガラッと変わりそうですね。トヤマーの本気を感じます。
あぁ映像のクオリティが激高すぎて、もう行きたいんだが。しかし間もなく立山は長い冬ごもりに入りますね。
で、宇奈月のおじさまに聞いたんですけど、この欅平ー黒部ダム間を2日かけて歩く下ノ廊下というルートがあるそうで「ここは良いよ〜毎年死人が出るけど」とかいうオススメしてるんだかビビらしてるんだか分からない言い方が気になって調べたら理由が分かった。
これは恐ろしくも魅力的な場所だな...
登山愛好家の間では「黒部にケガなし」と言われてて、「死ぬ事以外かすり傷」みたいな話かと思ったら、万一の場合ケガでは済まない(=命はない)という意味らしいです。恐怖。
私には安全な場所でぬくぬくしながらYouTubeで見てるぐらいが良さそうですね。
お土産
最後に夫への配給土産。イチオシは石畳、オットに好評だったのは黒部の大栗。お土産に喜ばれそうなのは花ごろもかな。
黒部宇奈月駅で買った細工かまぼこは完全に食べるタイミングを見失ってます。
終わり