モンスターファーム2バトルマニア⑥(評価値について③)
前回の記事では評価値についての仕様と注意点について説明しました。この記事では具体的に、評価値をどのように活用できるのかについて、解説していきたいと思います。
①主力技の決定
本書ではすべての技において、原則として最もガッツ回復の速い個体と、遅い個体の評価値を記載してあります。すでに解説した通り、評価値が高い技ほど主力にするのに向いている技なので、各レンジの最高評価値の技を初期技配置とし、さらにその中で最も評価値の高い(つまり、その種族の技で最高評価値の)技を主力に据えて攻撃するのが理論上、最も勝率が高くなることになります。
②擬似的に相性判定ができる
評価値が最高の技で攻撃すれば勝率が上がるというのは、相手にとっても同じです。つまり互いの評価値の最高値同士を比較し、その数値が高い方が、確率的には勝ちやすいことになります(ガッツダメージを考慮しない場合)。ただし前回の記事の通り、評価値には補正が含まれていないため、互いのガッツ回復が離れすぎていると、比較が難しくなることに注意して下さい。本書付属の「補正早見表」を見ながら、互いの評価値に補正倍率を掛け合わせることで、この差異を補正することができます。
③勝つためのシミュレーションが容易に
評価値の最高値比較の結果、自分の方が相性が悪いと分かっても、他の技の評価値も見えていることで、勝つためのシミュレーションをしやすくなるというのも特長です。
例えば移動技術を駆使して極力相手の高評価値の技を打たせないように動き、その結果自分の主力技よりも相手の技の評価値が低くなれば、勝機が出てきます。
また、相手の全レンジの技の評価値が自分の最高値を上回るなど、圧倒的に相性が悪いケースでも、期待値で上回る技に賭ける、ガッツロックを仕掛けてみる、低確率でも大ダメージ技に賭けてみるなど、何とか対抗する方法をシミュレーションしやすくなります。このように、評価値を活用して自身の勝率を最大化した上で、相性が悪い相手にも勝つ方法を模索しやすくなることで、いかなる種族にも勝てるチャンスが出てきます。自分の好きな種族で、どんな相手にも勝てる最適解を導き出すサポートができるというのが、本書の意図です。