「評価値」と「リード率」について
「いぬらぼ」も36まで更新しておいて超絶今さらですが、「いぬらぼ」でたびたび登場している「評価値」と「リード率」の違いについて解説しようと思います。
「評価値」は技の火力・命中率・クリティカル率・コスト・モーション時間などから総合的に算出した、試合開始~残り15秒までの45秒間に与えうるダメージの平均値です(互いにフルモン・体型値0の場合)。いわば「ダメージ効率」を数値化したものであり、「評価値」が高いほど大きなダメージを与えやすい、すなわち主力に据えるのに適した技ということになります。私が昨年執筆した「MF2バトルマニア」では、全種族・すべての技の「評価値」を算出し、評価の基準としております。
ただし、この「評価値」には、反映されていない重要な要素が2つ存在します。それが「ガッツダメージ」と「補正」です。「ガッツダメージ」は変域はあるものの固定値であり、相手のガッツ回復値によって相対的に脅威度が変わる点、「補正」は自分と相手双方のガッツ回復値および現在のガッツによって常時変動するという点が問題で、技自体の評価に含めることができませんでした。
一方「リード率」は「評価値」をベースに、自分・相手双方がある特定の技1つだけでバトルした想定で、残り15秒の時点でリードしている、つまり相手ライフを上回っている確率を数値化したものです。要するにこれは、「評価値が最高の技一本で戦うのが、理論上最もダメージ効率が良い」ことから、主に「評価値」最高の技一本で戦う想定で検証するために使用します。こちらは互いの補正や被ガッツダメージ量、さらにはガッツダメージを受けることで技を使用できる回数の減少なども計算に含まれているため、実際のバトルシミュレーションにかなり近い結果となっています。
この検証によって、「評価値」が最高の技でなくとも、ガッツダウン効果の差によって「評価値」が最高の技よりも「リード率」が高くなる現象が発生する場合があります。例えばウンディーネの「アロー」や「アクアウェイブ」は「評価値」最高の「超アイスブレード」よりも「リード率」は高く、ビークロンの「ローリングボム」は「評価値」最高の「超つのアタック」よりも「リード率」は高いです。実際のバトルにおいては「リード率」が最も重要なため、バトルでよく使う種族の技のリード率くらいは把握しておかれた方が良いでしょう。「MF2バトルマニア」フルセットをお買い上げいただいた方なら付属の「簡易相性評価表」ですぐに調べることができますし、そうでない方でも「いぬらぼ」の過去の記事でよく使う技の「リード率」比較はだいたい押さえておりますので、ご一読いただければ幸いです☺️