サイクリングの日

今はあまり乗ってないけれど、自転車に乗るのは結構好きだ。
私が乗っていたのはごく普通の自転車だし、走る距離もたいしたことはなかったけれど。

朝急いで頑張ってペダルを漕いだり
見たい番組のために必死に家に向かったり
お米をカゴに乗せたらフラフラして結局押して帰ったり
寒い冬の夜に凍えながら漕いでいたり
夕陽を横目で眺めながら帰路についたり

通学に使っていたから、毎日のさりげない思い出の中に自転車がある。

もちろん転んだ記憶も一緒に。笑

小学生の頃、自転車で転んでできた傷が、この間見たらすごく薄くなっていてびっくりした。ずっと一緒に生きていくものだと思っていたけど、知らないうちに少しずつ薄くなっていったりするものなんだな。

高校入学のときに買った自転車、名前を自転車屋さんが書いてくれたのだけど、あの丸いフレームにものすごく綺麗な字で書いてくれた。その後買った自転車に、自分で名前を書いてみたら、まあ見事にふにゃふにゃになったわけで。
どうやったらあんなに素敵な字をあの丸っこい面に書けるんだろう。あんな風には一生書けない自信がある。
そう思うと、なんだか貴重な自転車に乗っていたんだな。

そうそう、今までずっと赤い自転車だったから、もし次買うなら違う色がいいな。
んーと、そうだな。いい感じの、オシャレな感じの茶色とか。

そういうわけで。
サイクリングの日。

えりぴ