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本日のオススメは大体オススメされない

カフェのメニューでよく見かける”本日のオススメ”とか”日替わりランチ”とか”本日のスイーツ”とか”シェフの気まぐれパスタ”とかとか・・・
メニューには名前だけ載っているけども、それだけでは内容が分からない類のやつ。

あれって、大体こちらから聞かないと内容を教えてもらえないような気がするのは私だけだろうか。

もちろん親切なお店では、お店の前や中にある黒板に本日の何ちゃらを記載してくれてあるところもあるし、店員さんがメニューを開きながら「日替わりランチは〇〇です」と教えてくれることもある。だが、今までの体感を元にすると圧倒的に教えてくれる方が少ない気がする。

大体そういう本日系のメニューの下には小さな文字で”内容は店員にお尋ねください”と書いてあるけれど、たとえば席に案内されて「お腹すいたねー」とか「何食べよっか〜」とか他愛もない会話をしながらメニューを開き、ああこれ美味しそうだなとか、こういうのもいいよねとか私今日はご飯気分とかなんだかんだ言いながらメニューを眺めていくうちに本日のオススメという文字を目にし、「本日のオススメって何だろうね」となって・・・というところにたどり着くまでには早くてもおそらく5分以上はかかるはずだ。

店員さんがお冷やを持ってきてくれるのは大体「お腹すいたねー」とか言っている頃なので、お冷やのタイミングで内容を確認するのはほぼ不可能。

となると、オススメを尋ねるために一度店員さんを呼ばなければならない。
でもメニューを見始めて数分後に呼ぶと、必ず注文を取るつもりで来てくれるだろう。何なら席番号を打ち込みながら来るかもしれない。そこで本日のオススメを聞いてから「じゃあもう少し考えます」って・・・言ってもいいんだけど!言ってもいいんだけど何だか申し訳ない気がする。

本日の何ちゃら系の他でメニューが決まればいいのだが、イマイチ決まりきっていない場合、その本日の何ちゃらが一体何なのか、それを知ってから決めたい。でも、申し訳ない気持ちも拭えない・・・

そんなわけで今現在におけるベストな対処法としては、
本日の何ちゃらを聞く前に暫定No.1食べたいメニューを選んでおき、店員さんを呼ぶ

店員さんに「あのう、すいません。この”本日のオススメ”って何ですか?」と尋ねる

手に入れた本日のオススメ情報と、暫定No.1食べたいメニューを天秤にかける

口の中の雰囲気がどちらに傾くかでどちらにするか決める
(すごく微妙な差の場合も頑張って何とかその場で決める)
と、こんな具合。ちなみにメニューの選び方については以前noteに記したので、こちらもよければ読んでみて欲しい。

若干の力ずく感は否めないが、今のところこの方法で乗り切っている。

余談だが、「本日のオススメって・・・」と尋ねるより、「シェフの気まぐれパスタって・・・」と聞く方がなんだか緊張してしまうのは何故だろうか。同様に長いメニュー名、たとえば”北海道産秋鮭と京都産有機九条葱の・・・”みたいなメニュー名もどこから言えばいいのかいちいち悩む。”産地はなくても分かるかな?”と思ったり、”でも似たようなメニューがあって間違って注文通ったら困る?”とちょっと心配になったり。でもあんまり長いメニュー名をまごまご読んでいるのを店員さんにいちいち聞かせるのも何だか申し訳ないような・・・

もしかしたら自分がちょっと考えすぎなのかもしれない。この文章を書きながら何だかそんな気がしてきた。

何も聞かずに「本日のオススメください」と言う強さが、今の私に必要なものなのかもしれないな。

えりぴ

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