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【24年2月】今月のアート放浪記

先月に続いて、24年2月に巡った企画展の感想メモ。
今月は随時記入と更新してみます。

過去月のものはコチラから!


印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵
@東京都美術館 2/1
モネ中心かと思いきやモネはごく一部で、他の印象派作家の作品を多数観れてかなり満足。人物画よりも風景画、風景画の中でも朝や夕方など空の色にグラデーションがある作品が好きだと感じた。ウスター美術館もいつか足を運んでみたい。図録は我慢して、ポストカードをたくさん買った。笑(ウスター美術館の公式キャラの犬のぬいぐるみ可愛かったなぁ。)
第72回 東京藝術大学 卒業・修了作品展
@東京都美術館 2/1
はじめての芸大の卒展へ。作品中から凄まじいエネルギーを感じた。特にじっくりみた工芸、彫刻部門は、ダイナミックな作品や繊細な作品が多くて、圧倒された。陶器でつくった恐竜などがかわいい鷹山真彩さんの作品が特に印象に残った。現代芸術部門でハムスターと同じ距離を歩くパフォーマンスをされている方、生成AIでつくったアニメとプロセスを公開した方をはじめ、印象的なものが多かった。学生さんらのチャレンジに触れて、良い刺激をもらった気がする。残念ながらキャンパスの方はあまりの人混みを見て断念。
@国際こども図書館 2/1
上野公園を散策する時によく利用する図書館。安藤建築の洗練された雰囲気に惚れ惚れしながら、ゆっくりしてました。
(この日は体調優れず、ここで休ませてもらえたのありがたかった。)
セルカン・ギュネシュ写真展「WITHIN」
@富士フィルムスクエア 2/8
スウェーデンの山々などの大自然の写真が美しかった。
光の魔術師 緑川洋一「瀬戸内のメルヘン」
@富士フィルムスクエア 2/8
大好きな瀬戸内海の作品。70年代ごろの作品が中心だったけど、香川の大槌島など今と変わらぬ景色がそこにあったことを感じた。
フォト寺子屋「一の会」 第10回写真展「しあわせの風景」
@富士フィルムスクエア 2/8
写真家さんの私塾の展覧会。秋から冬にかけて撮影されたであろうアマチュアの方々の素敵な写真。久々に河口湖や北杜市に行きたくなった。(私塾とかでカメラ教わるの楽しそうだなぁ。)
もじ イメージ Graphic 展
@21_21Design site 2/8
文字とグラフィックデザインの変遷の企画展。日本の漢字やひらがなの成り立ちから現代の文字の変遷までを把握できて面白かった。絵文字が日本から世界に広がった、いらすとやの存在感など興味深いトピックスも多かった。グラフィックデザインで有名どころなアーティストさんの作品も多々あり、「これ見たことあるー」と何となく知ってたもののデザインの背景もわかって面白かった。
ダニエル・ブラッシュ展 ― モネをめぐる金工芸
@21_21Design site 2/8
金工芸の作家さんの小さな展示。金を筆で書いたような筆跡が見えるのが素敵だった。
@群馬県庁 展望ホール 2/9
観光に行くと役所の建築と展望台に入りたくなります。群馬県庁は、昔の施設と現代の施設が建ち並んでおり綺麗だった。展望台も32Fとかなり高さがあり、遠くの景色まで眺められた。雄々しい赤城山山脈や真っ白の榛名山が見えた。
@臨江閣 2/9
重要文化財の木造建築。前橋の成り立ちなどの解説資料や保存された様々な和室を堪能できた。100畳以上の畳の部屋は圧巻だった。明治建築って何故あんな照明まわりが素敵なのだろうか?
アーツ前橋 開館10周年記念展 「ニューホライズン 歴史から未来へ」
@アーツ前橋 2/9
前橋観光の目的地の企画展。前橋まで足を運んだ甲斐あり!本当に楽しかった。ジェームズ・タレルやオラファー・エリアソン、蔡國強など、個人的に好きな現代アート作家さんの展示が多数あって、大興奮。ザドック・ベン=デイヴィッドさんの数百以上の金属製の人物プレートが並んでいたのは壮観だった。作品一つ一つの展示区画を広く設けられており、施設内で角を曲がるたび全く印象の異なる世界観が広がっていて、かなり楽しかった。
展示会場が、アーツ前橋だけでなく、藤本壮介が建築した白井屋ホテル、レトロな商店街、昔ながらの百貨店、廃ビル、前橋ガレリアというギャラリー兼住居の建築にもあり、昭和の風景が残った前橋の街を散策しながら、アートに触れることができた。ちょっとした芸術祭に来た気分で、4時間近く堪能できた。アートと地域の連携の例は数多あるものの、コンパクトに楽しめる作りなのも良かった。
ヒューマンビーイング-藤野天光、北村西望から三輪途道のさわれる彫刻まで
@群馬県立館林美術館 2/11
前々から建築が気になっていたこちらの美術館。バスを降りた瞬間、広がる建築美。広々した敷地いっぱいに1階建の建物が続いており、広く浅い建物という感じ。お庭も綺麗だったので外観を撮影しながら、構内を散歩してから、美術館の中へ。今回は人物彫刻の企画展。人物彫刻って仏像や文化遺産の印象が強く、近代のものを見る機会が少なく、細かな造形に何度も感心。石膏以上に木製の彫刻はより感動した。三輪途道さんなど一部の作品はタッチOKで、彫刻の立体さに改めて驚き。フランソワ・ポンポンのシロクマも可愛かったなぁ。いつかオルセー美術館でデカいシロクマも見たい。広々していて混雑する前に一通り見れたので、ゆったり見れたのも嬉しかった。
@太田市美術館・図書館 2/11
館林美術館にいく道中、google mapの行きたいところリストをチェックしてたら、案外近いことに気づき、突撃。あいにく美術展は休館だったけど、建物とカフェを満喫。緑とコンクリートのスタイリッシュさと、螺旋状に上がっていく内観は壮観。本も充実してて、近所にあれば…!なんて思いながら、ゆっくり過ごしました。
@葛西臨海水族館 2/13
一昨年金沢の谷口吉生建築美術館の企画展で見てから気になってたココ。東京生活も長いのにはじめて行きました。まずはウォーキングを兼ねて、葛西臨海公園内の谷口吉生建築を堪能した後に、水族館へ。手頃は値段でゆっくり見れたので良かった。魚類メインなものの、マグロの大行列の水槽を眺められるの癒しだった。止まると死ぬというのはこういうことね…というレベルの速度。笑 無になって癒されたい時の選択肢として、水族館ありだなぁ。
マティス 自由なフォルム
@国立新美術館 2/16
マティスって切り絵のイメージがあったけど、絵画や彫刻も作られてきたオールラウンダーぶりに驚きでした。「花と果実」は作品の繊細さとダイナミックさが素敵でした。まさかの聖堂を再現した展示も美術館の新たな境地を感じた。開催間もないタイミングで行ったからか、平日の開館時間でも人がごった返していたので、人酔いしてしまった。国宝展を思い出す…。
アブソリュート・チェアーズ
@埼玉県立近代美術館 2/25
座るための椅子でなく、そもそも椅子とは?という問いかけを元に、さまざまな椅子をモチーフにした展示が多数。絵画よりも工芸品が好きな私は大興奮でした。草間彌生さんのゴールドの男性器が多数生えた椅子がインパクト大。名和晃平さんの椅子とタロットカードを並べた机に水晶をふんだんに付けた作品も良かった。名和さんは鹿とか動物の剥製を加工しているイメージはあるけど、こんな無機物を加工することもあるんだなぁと。美術館に行くと、施設内の椅子に座るのも楽しみの一つなので、一部作品は座れるのも良かった。3月に行けば常設展も椅子のギャラリーに変わっていたそうなので、いくタイミング早かったなぁという反省。笑 図録欲しいけど、保留。近代美術館は休憩コーナーにも名作椅子が充実しているので、休憩中も贅沢に過ごせました。久々に展示室も二周した。
五美大展2024
@新国立美術館 2/26
先日東京藝術大学の卒展を見て、非常に面白かったので、今度は東京の美大の合同展へ行ってみた。作家さんが様々かつ分野も様々なので、色々な西洋画、日本画、彫刻、工芸をまとめて見れて面白かった。東京藝術は作家さんがインスタアカウントを名刺がわりに公開していたけれど、こちらはそうしたものはなく、展開方法の違いも興味深かかった。無数の写真を羽織にして、写真のおばけみたいな姿で渋谷を放浪する映像作品が衝撃的なだった。「イヌのこころ」というコーギー犬?の愛らしい絵画とそれを見つめるフェルトでつくったコーギーの展示は、あまりの可愛さにお隣の外国人の方と「キュート!キュート!」と声をあげてしまった。来年も足を運んでみようかな。
広がるコラージュ / 同時開催 IIDA 101 飯田善國
@目黒区美術館 2/27
コラージュの企画展。小ぶりな展示室なものの、広々と場所が取られていて、じっくり観れた。草間彌生さんの南瓜の絵を間近で観れたの嬉しかった。企画展とは関係ないけど、休憩ロビーの落ち着いた雰囲気とおかわりOKな紅茶が良きでした。
目黒区美術館と合わせて、瑞聖寺、港区郷土資料館、カトリック目黒教会を見学しました。

以上、2月のアート放浪記、完成です!
美術館だけでなく、水族館にも足を運んだり、アートの領域ではないけど、ジャンル問わずどんどん観覧したいと思います。

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