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【24年4月】今月のアート放浪記

今月も美術館や体験施設、建築を楽しみました。

先月までの美術館などの訪問メモはコチラ。


開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z
@東京都庭園美術館 4/2
ぐるっとパス2024の販売が始まったので、さっそく利用。歴史ある建物を美術館として利用しているところ、今回は展示物ナシのまっさらな建築を見れるという企画展。部屋ごとにガラリと雰囲気が変わるのはもちろん、部屋ごとの照明や壁紙の美しさにほれぼれしながら、館内を散策できました。展示がない分、前回訪れた時に気が付かなかった発見がたくさんあって、大満足。こういう形式の企画展ってありそうでなかったりするから、他の美術館でもやって欲しいなぁ。笑
※部屋ごとに部屋の解説と挿絵のポストカードがあり、それらを冊子にできるというお楽しみもありました。
@マクセル アクアパーク品川 4/3
はじめて水族館の年パスを買ったので、アクアパークへ2週間振りの訪問。水族館の年パスがあると、目的のポイントだけチェックして帰るという大変贅沢な楽しみ方ができる。イルカショーとカワウソを見てツヤツヤになった。
@八景島シーパラダイス 4/4
連日の水族館。笑 アクアパーク品川の年パスで割引が効くということで、はじめて八景島シーパラダイスへ。イワシの大群が拝める大水槽、イルカを下から見れる水槽、ダイナミックなシロクマやオットセイ、かわいいレッサーパンダにカワウソ。海の動物ショーは、ダイナミックさは少ないものの、色んな動物個演出があって、素敵でした。のんびり見れた。ペンギンがちょこちょこ歩く演出が忘れられない。かなり満足度高かった。気がつけば開園から閉園間際まで6時間ほど滞在。また行きたい。
ホー・ツーニェン エージェントのA
@東京都現代美術館 4/7
映像作品中心の企画展。時間の経過をテーマにしており、時計の成り立ちから時間の概念まで、かなり哲学的なテーマ。映像作品それぞれ尺も長いので、じっくり観るか否かで迷ったなぁ。最近行った展示の中だと、かなり理解するのが難しかった。
サエボーグ「I WAS MADE FOR LOVING YOU」/津田道子「Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる」Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展
@東京都現代美術館 4/7
説明が難しい企画展。空気で膨らませた塩化ビニールでつくられた家や植物、そしてアーティストさんが中に入った犬。みんなで犬を囲むように座って、犬と交流できるという異質な空間。不思議な感覚になった。津田道子さんの作品は、フロアの録画された映像がタイムラグありで再生されるという体験型の作品があった。自分が廊下を歩いた様子を映像で確認し、自分って他者からこんな風に見えているかという俯瞰で自分を見つめる機会に。
MOTコレクション 歩く、赴く、移動する 1923→2020 Eye to Eye—見ること
@東京都現代美術館 4/7
常設展エリアの展示替えだったので、訪問。オラファーエリアソンの作品がかなり印象的。現代美術館は、作品の鑑賞スペースが広々していて良い。公共スペースで休憩できるところもたくさんあるので、前述の2企画と合わせて、5時間ほど滞在。
没後120年 エミール・ガレ展 奇想のガラス作家
@松濤美術館 4/13
ガラス工芸とかかなり好きなんだけど、これはオリエンタルな雰囲気のガラス花瓶や酒器がたくさんあって、すごく面白かった。ガラス陶器に繊細に飾られた絵がある作品、素材段階から様々なカラーが混じり合って独特な素材感を出している作品。一見似た系統に見えて、様々な製法が用いられていて面白かった。
パーフェクト・カモフラージュ展
私はアートになりたい
@ワタリウム美術館 4/13
はじめてのワタリウム美術館。思ったよりコンパクトな美術館。4フロアあるギャラリーって感じ。コンパクトながらも様々な近代アーティストの作品が凝縮されていて、面白かった。地下のカフェ&販売店は、ゆっくりできて、たくさん美術系の書籍があって、面白かった。
草間彌生 個展
Every Day I Pray For Love
@OTA FINE ARTS 4/13
草間彌生さんの新作をメインに据えた個展。草間さんの50近い作品を無料かつ貸切状態で観覧できて、めちゃっくちゃ贅沢な時間だった。去年松本市美術館で草間さんの新作を見た時も思ったけど、ご高齢もあってか、作品のタイトルやメッセージから、人生の終わりを明確に意識されているのをひしひしと伝わってきた。完全に私の印象だけど、作品のタイトルが「愛」など、昔に比べて、明るい主題の作品が割合が高まっている気がした(2000年以前まで戻ると「自殺」というタイトルもあった覚えがある)。草間さんなりにどう人生を昇華されるかということを向き合っておられるんだと感じる。私は人生の終わりに近づいた時、どんなことを考えているんだろうか?作品世界にどっぷり浸かれて、良い体験をできた。
常設展
@すみだ北斎美術館 4/14
美しい妹島和世建築を味わいながらの北斎絵画を観覧。作品保管の兼ね合いでレプリカ展示がメインなものの、楽しかった。富嶽三十六景のイメージが強いものの、他にも街並み、人並み、動物、植物、様々な作品を手掛けていたことを知り、北斎の様々な面に触れることができた。群青色の作品に心惹かれがちなので、もちろん富嶽三十六景の作品も美しかったなぁ。今回は常設展のみとしたけど、次回の企画展は参加したい。(図書室で無料配布していた富嶽三十六景の冊子も嬉しかった。これから行く人は図書室寄ってくれー。)
@麻布台ヒルズ スカイロビー 4/16
麻布台ヒルズの展望台の無料公開日の終了が迫っていたので、駆け込んできた。普段見上げている東京タワーと目線を同じにでき、写真も撮れるので、大満足。思ったよりも展望可能な範囲は狭かったものの、無料でこれなら十分すぎた。低層エリアのヘザヴィック建築も美しかった。
@日本科学未来館館 4/18
ぐるっとパスで科学未来館へ入場。昨年リニューアルした後すぐに訪問した時はじっくり観れなかったので、再び。写真のような地球儀モニターの演出が面白い。小さなモニターでは、リアルタイムな地球の雲の流れやインターネットの利用量なんか色んな情報が見れて楽しい。大人でも楽しい。科学未来館は、フリースペースもゆったりしているので、建築眺めながら休憩できていつも心地良い。
ヤノベケンジ 新作吹き抜けアート「BIG CAT BANG」
@GINZA SIX 4/19
中之島美術館や小豆島のモニュメントが印象的な、ヤノベケンジさんの新作アート。GINZA SIXの吹き抜けを大胆に利用していて、とても見応えがあった。フロアの階段を登るたびに、見える角度が変わって、「あっ!あそこに猫が隠れている!」と発見があり、楽しかった。めっちゃ小さい猫が無数にぶら下がっていたのも驚き。(あれ買えないのかな。笑)
ダイアローグ2 「つかの間の停泊者」
ニコラ・フロック、ケイト・ニュービー、保良雄、ラファエル・ザルカ
@銀座メゾンエルメス フォーラム
銀座のエルメスの上にあるギャラリー。エコロジーをテーマにした展示の第二弾。前回同様に、見たことないアーティストさんのモニュメントや絵画があり、面白かった。画像のニコラフロックさんの水の色、水の柱という作品の青色と緑色のグラデーションが素敵でした。
感覚する構造– 法隆寺から宇宙まで –
@WHAT MUSEUM 4/27
昨年前期が開かれた「感覚する構造」の後期展示。前期は国内の著名な建築家さんの建築模型がメインだったことに対して、今回は法隆寺をはじめとした木造建築の今昔の建築模型、そしてそもそもの構造とは?という内容がメイン。模型といえど、ディティールが非常に細かく、美しさに惚れ惚れしながら、じっくり眺められた。水戸市民会館とか実際に行ったことのある模型が見れたのも面白かった。何よりも法隆寺や東大寺など歴史ある建造物が、この地震大国において何百年と残ってきた理由を建築構造の観点から説明があって、すごく面白かった。めちゃくちゃ奈良に行きたくなる。展示後半のそもそもの構造とは?の解説は、平面からいかにして立体構造になるかというプロセスもあり、難しくもあり、新鮮だった。(シン・ゴジラの映画で平面図の構造を読み解くシーンを思い出した。笑)
建築倉庫
@WHAT MUSEUM 4/27
企画展と並行して開催されている、建築模型の展示会。寺田倉庫が保有している建築模型をいっぱい見れる。2回目の鑑賞だったけれど、美しい建築は、模型の時点で美しい。実際に見たことある建築は、「模型だとこんなんなんだ!空から俯瞰してみるとこんな建物だったのか!」という驚きもあり、見たことない建築はこれから見に行けるのが楽しみになった。Googleマップで模型の建築を調べて、実際の建築と見比べながら鑑賞するのオススメです。隈研吾さんの建築模型が気持ち多く感じた。行きたい美術館や施設がたくさん増えてしまった。笑 そして東京、青山の名建築の多さよ。笑
東京都展
@WHAT CAFE 4/27
実際に見て購入できるギャラリー展示。カフェに併設されている場所だからどんなもんだろうと思ったら、驚きの展示数。はじめて知るアーティストさんの作品が多かったけど、その分満足度が高かった。そしてお目当ての名和晃平さんとヤノベケンジさんの新作にお目にかかれて、大満足。特に名和さんの作品は、動物や椅子など物に水晶が張り巡らされている印象が強いけど、ベースとなるものが別のアーティストさんの作品だったり、キャンパスに描かれた絵画だったり、新たなパターンの作品に巡り会えて満足。
(気持ちいい天気だったので、その後シェアサイクルでアクアパーク品川にもいきました。笑)
Playground Becomes Dark Slowly
@日比谷公園 4/28
大巻伸嗣さんと永山祐子さんのモニュメントが見れるということで、日比谷公園へ。永山祐子さんが手がけた遊具はハンモック式で皆々自由に遊んでいて、素敵でした。大巻新嗣さんのモニュメントは、去年新国立美術館で拝見したものの内部ライトを取り替えたもののよう。新緑の中に佇む数メートルもある作品は迫力があった。細井美祐さんの作品は夜のライトアップ時でないと魅力が十分伝わらない感じだったので、期間内の夜にまた行かないとなぁ。初夏の夜の涼しい日比谷公園を散歩しながら、アート作品に触れられるのすごく楽しみ。

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