#012 日テレの24時間テレビが嫌いになった理由
こんにちは。社会科コンテンツクリエイターのモチオカです。
今日は「24時間テレビが嫌いになった理由」というテーマで話します。子どもの頃は毎年楽しみにしていた番組だったんですが、最近はなんか嫌いになってしまったんですよね。偽善とか、ギャラや募金の問題は今回は置いておいて、もっと根本的な理由について話してみます。
まず、話を分かりやすくするために、便宜上人間を3つのグループに分けます。Aグループは「すごい人・いい人」、Bグループは「普通の人」、Cグループは「悪い人・やばい人」です。
マスメディアに取り上げられるのは主にAグループとCグループで、Bグループの「普通の人」はほとんどメディアには出てこないんです。特にニュースやドキュメンタリーでは、すごい人や犯罪者が中心です。
ここに「健常者」と「障害者」という分類を入れると、また話が変わってきます。健常者の場合、AグループとCグループの両方がメディアに出やすいですが、障害者の場合はCグループ、つまり「悪い障害者」が取り上げられることはほとんどありません。
犯罪を犯した障害者については報道されにくく、逆に、Aグループの「すごい障害者」は積極的に取り上げられるんです。24時間テレビでは、障害を持ちながら頑張っている人や、特技を持った障害者が紹介されます。
つまり、メディアで目にする障害者のほとんどがAグループに属していて、頑張っている、すごい人ばかりなんですよね。普通の障害者や、時には問題を抱えている障害者がメディアに出ることはほとんどありません。
その結果、僕たちは「障害者はみんな一生懸命で、いい人だ」というイメージを持ってしまいがちです。僕自身も24時間テレビを見ているうちに、そういうイメージを持っていました。
でも、これって実は危険な考え方なんですよね。障害者も、普通の人と同じように性格が悪い人もいれば、問題を抱えている人もいます。それなのに、メディアは障害者を「いい人」に仕立て上げてしまう。
さらに、「障害を持っているんだから、せめて周りに迷惑をかけずに生きろ」みたいな意識が無意識のうちに植え付けられてしまうんです。障害者は頑張って当たり前、いい人で当たり前、そうでなければ許せない、という風潮が作られてしまうんです。
24時間テレビは、まさにこの「障害者=頑張るべき」というプレッシャーを生み出す番組だと思います。頑張らなければならないという無言の圧力を、障害者の人にかけてしまう。だから、僕は24時間テレビが嫌いになってしまったんです。
障害者だって、普通の人と同じで、頑張らない人もいるし、性格が悪い人もいる。普通に他人に迷惑をかけて生きていてもいいはずなんです。それなのに、24時間テレビのような番組は、障害者を「いい人」「頑張る人」としてしか見せてくれない。それがすごく嫌だなと思います。
ということで、今日は「24時間テレビが嫌いになった理由」を話しました。マスメディアはもっと多様な障害者を取り上げるべきだと思います。
今日の話はちょっとまとまっていないかもしれませんが、最後まで聞いてくださってありがとうございました。