モンテッソーリ教育?
みなさんはモンテッソーリ教育というものを聞いたことがありますか?
私は幼児期に行なわれる一風変わった教育?程度の認識でした。
息子がまもなく1歳を迎えようとしているのもあり、教育に関して興味があったので、そんなときに目に留まった
相良敦子さんの
お母さんの「敏感期」モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる
を読んでみました。
モンテッソーリ教育とは何か。まだまだ浅い認識だと思いますが、掻い摘んでお伝えします。
「敏感期」とは?
本のタイトルにもある、「敏感期」。この言葉は、私自身聞いたこともなく、「敏感期」というものが気になったことがこの本を読もうと思ったきっかけでした。
では、「敏感期」とは何なのか。
それは、「全ての生物の幼少期に、一定のことに対して感受性が特に敏感になる短い期間のこと」だそうです。
うん。よく分からないですよね。それでは、もう少し具体的に話をしていきましょう。
「敏感期」には、秩序感の敏感期、感覚の敏感期、運動の敏感期があるようです。
秩序感の敏感期は、「順番・場所・所有物・習慣」などに非常にこだわる時期になります。
例えば、いつも決まった道で保育園に登園しないと気がすまず、近道をしようとちょっとでもいつもと違う道を行けば家からやり直さないと気がおさまらない。
といったような子どもなりの秩序感に強く関心を持つ時期が秩序感の敏感期なのです。
2つ目の感覚の敏感期は、「視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚」の五感が敏感になる時期になります。
例えば、トンネルの中で「あ〜〜」と叫び、声が反響するのを楽しんでみたり、ボロボロのぬいぐるみの匂いで安心したりなど。
こういったことは感覚の敏感期だからこそ起きることのようです。
そして、この感覚の敏感期にこういった体験を積むことで絶対音感であったり、懐かしい匂いであったりそういった一生涯の感覚を身につけていきます。
3つ目の運動の敏感期は、ありとあらゆる動き方を 人の動きを真剣に見て それを身につけるために精一杯努力することができる時期です。
例えば、逆上がりを習得するために朝から晩までずっと繰り返し練習するなど。
からだを100%使って、精一杯の努力を惜しまないのは一生に一回、この時期だけです。
このような敏感期があるようで、それぞれもっと細かくあるようですが、もう少し詳しく知りたい方は本著を読んでみてください。
この敏感期というものを知っていると知らないとでは、子どもに対しての見方が随分と変わってくると思います。
例えば、電車でお母さんに抱っこされている赤ちゃんがぐずっている場面。すぐに床に座りこんでしまいお母さんが何度抱っこしても、いやがっている様子。よく観察してみると、その赤ちゃんは立ち上がって電車の揺れにからだを合わせながら、なんともいえない喜びの表情を浮かべていました。しかし、お母さんはその表情には気づかずに何度も抱っこして困りはてています。
敏感期というものを知っていれば、こんな場面でも赤ちゃんの表情をよく観察し、電車の揺れを楽しんでいるだなと気づくことができる、といったようなことが増えてくるでしょう。
私自身、この本に興味を持って読むことができてよかったなと思っています。大人にとっては何をしてるんだと思ってしまうことでも、子どもにとっては大切な学習経験になっているんですね。
これからは、子どもの行動に対してイライラしたりせずにどんなことに興味を持っているのかワクワクしながら見守ることができそうです。