アナログ写真で考えるカラーグレーディングの考察。(有料ゾーン有り)(長めの前置き有り)
初めに……
この記事はミラーレス一眼買いたての素人が聞きかじった専門知識をアナログフィルム写真を通して考察したものです。
大体4か月くらいの期間のお話です。
ご無沙汰しております。
この人何やってる人なんだろう、aka、もちのもふです。
去年の暮れ頃、カメラを買いました。超良いヤツ。
具体的には、SONYのα7SⅢというやつです。
ついているレンズは純正レンズ、FE 24-105mm F4 G OSSです。
本体と合わせて50万円とちょっとですね。
α7SⅢは写真を撮るカメラではない
なんでこんなカメラ買ったの~という話を結構長めに書いたのですが、写真を載せるのに一部確認と許可が要るようになってしまったので丸々割愛します。
ちなみに理由は今となっては謎です。資産形成?機材投資?
さて、見出しの話題に戻しますが、写真を撮るカメラではないなら何を撮るのか。
難しい話を抜きにして結論を言えば動画撮影に特化したカメラです。
↓難しい話
じゃあ動画作るの…?!
……ア??????
本当に何で買ったんだろう書いててわかんなくなってきたぞ……
じゃあ動画作るとして、あれです。本題に近づいて行きましょう。
Log撮影という言葉をご存じでしょうか?
なんか人間がメインで知覚している色を圧縮して白飛びや黒つぶれを抑えて、後から色を編集しやすくする撮影方法です。
詳しくは↓
その代わり必要な色を記録しきるためにデータが激重になります。やっぱりね!
LUTとカラーグレーディング
Logは色空間を歪めて記録するので編集必須なんですよね。
撮りっぱなしのデータはとんでもない色になっています。この通り。
これをなんやかんやして、自然な色にもっていくor空気感を演出していくわけです。
なんやかんや後1
なんやかんや後2
このなんやかんやの事をカラーグレーディングというらしいです。定かではありません。
そしてカラーグレーディングをする人のことをカラリストというらしいです。こちらも定かではありません。たぶんそうです。
標準色しか使わないならLUTでよくね?てかLogじゃなくていいわ
数行前に、Logは色空間を歪めて記録すると言いましたが、その歪み方がメーカーによって違うらしいんですね。
さらに言えばSONYはSONYだけでいくつもLogの種類があります。は?
でも大丈夫!メーカーがそれぞれのLog形式に対応した標準色に戻すための標準LUTというものを配布しています!
(LUTというのは誰かがカラーグレーディングした色味を一瞬で持ってこれるプリセットみたいなやつのことです。)
これでLogのアホみたいな色味をがんばってトーンカーブとにらめっこして一旦見たままの色に戻す作業が不要になります。
しかし標準LUTをあてるだけなら、わざわざ重いLog撮影とかしないでもいいんですよね。
じゃあなんで重い形式で動画を撮ってLUTをあててさらにその上で色を編集するのか。
そうですね、映像の雰囲気を色で表現するためです。
ここでいう雰囲気というのは、緊張感であったり、あたたかさであったり、その被写体・空間を取り巻く非言語的な情報です。
例えば……
全体がオレンジっぽいとあたたかな印象に。
青っぽいと冷たく緊張感のある印象に。
グワァァァァアアアやるとなんだか懐かしい印象に。
同じ画像でも雰囲気がかなりガラッと、言及したいことのベクトルごと変えることができるということが分かってもらえたでしょうか?
画像のキャプションの通りに編集すれば、大体どんな写真でも同じ効果が得られるかと思います。
興味のある方はぜひやってみると良いでしょう。
でもこれ、パターン無限にあるくね???????
そう。情景描写のパターンなんてほぼ無限に存在します。
それをいちいち「この描写はあんな雰囲気にしたいから、ここをこうして……」というのを考えて覚えていてはキリがありません。
勉強あるのみなのか────!?
フィルム写真に出会う。
ある日、アナログフィルムの写真とデジタル一眼で撮った写真をいっしょくたにした写真集に出会います。
もう在庫がないので新しく買うことができませんが……
商品画像の中の二枚目にございます、一番上の列の右から二番目。
今からサウナに入るよーという写真。(着ぐるみが?)
一ページにでかでかとレイアウトされたこの写真に、私はただならぬオーラを感じたのです。
よく見たらこの写真はおそらくアナログフィルム。
それまでは、アナログの写真なんてデジタルの廉価版、過去の遺物だろうと思っていたのだが、なんだこの哀愁は。激エモではないか。
じゃあフィルムだったら無条件にオーラのある写真が撮れるのかァ…?
あ、フィルムの一眼レフ買ったわ。
気が付いた時にはハードオフのガラクタを詰めたコンテナの中から500円のEOS1000Sと、なんとかギリまともに写るであろう適当なレンズが手の中にあった。
合計1500円(税込み)である。安っ。
あとはフィルムと電池。これらふつうに高かったです。あわせて5000円くらい。
ほな、撮るか……
お昼過ぎに行ったらすぐ日が暮れちゃった。
本当はホワイトタイガーのガキがいたらしいんだけど近所だからってシャワー浴びたりしてから行ったらガキしまわれちゃった。
フィルムはkodakのULTRAMAX400です。後にいろいろフィルム買いますが、正直これが一番エモく取れますね。おすすめです。
なんかもしかして無条件にエモい写真撮れる????
フィルムで撮った写真がなぜか全部エモい。困る。なんでだ…?
新宿御苑をkodakのPORTRA800というプロ用のフィルムで撮った写真達。
なんか一般の写真屋さんでは現像処理できないらしく、外注してもらって2週間かかりました。高いしもう二度と使いません。
フィルム型番の後ろの方についている番号をISO感度というのですが、数字がデカくなるほど光を感じる能力が高くなって明るい写真が撮れます。
その代わりなんかノイズみたいなザラついた質感が目立つようになります。
実は同じような写真をデジタルでも撮ってた。
ちょっと見比べてみよう。
縦横間違えちゃった。
デジタルは撮って出しではなく、RAWを普通にLightroomで編集しています。RAW最高!!!
そういえば…
気付いたことがある。
デジタル写真にあってアナログ写真にないもの。
―――ホワイトバランスの調整だ。
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