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今日も隣で眠る人

今回は私の人生を
優しく暖かなものにしてくれている
大好きで、大切で、ちょっぴり嫌いな恋人の話

彼とはお付き合いして4年程経ちました。

中学の同級生として出会い、同じ塾に通い、
青春を共に過ごしてくれました。

実は中学3年生の時に告白をしてくれたんだけど、
その時私には他に好きな男の子がいたから
当時は少しだけ気まずい時期もありました。

そんな彼と恋人同士になったのは
それからしばらく経った大学3年生の時

気も趣味も合う友達として、
どっぷり更けた夜からぼんやりと日が昇るまで
だらだらとLINEを続けていたある日。

ふと、「この人は他の子に取られたくない」
というドロッとした感情が湧き上がりました。

恋心に気付いたらどうしようもなくなって、
親友を無くすかもしれないと震えながら
昔言ってくれたから、なんて理由をつけて
「好きかもしれない」と逃げ腰のLINEをしました。

付き合いたいと言えなかったのは
振られるのが怖かったから。

この人には嫌われたくない、
そんな思いが強かったんです。

幸い恋人同士になることが出来たけれど、
いま思い出すとあの時の私は格好悪かったな。

あの日から今日まで
驚くほど穏やかで幸せな毎日でした。

門限があった私を、いつも間に合うように
送り届けてくれていた大学生時代

その信頼から勝ち取った外泊許可で
初めて一緒に夜行バスで揺られた卒業旅行

大手企業に入社し、激務にも関わらず
毎週デートを重ねてくれた社会人1年目

私の転職活動で、
誰よりも味方でいてくれた社会人2年目

そして、お互いに実家を出て
同棲を始めた社会人3年目

周りの友達にも、絶対に別れちゃだめだよ!
と言われるような優しい恋人。

それでも、心の隙間で、絶対に言えないけど、
彼のことを少し嫌っている自分がいるんです。

大手企業で着実にスキルアップをしている彼
中小企業を点々として、やりたいことの無い私

私に対して全肯定で、全く怒らない彼
チクチク言葉で文句を言ってしまう私

高収入かつ計画的に貯金ができている彼
低収入なのにお金の管理に甘い私

根本的に、人間としての出来が違いすぎる。

彼の人間性は、今までの彼の努力や生活によって
培われた個性であって、それが私の価値を下げることに直結しないということは分かっています。

それでも、もっと頑張らないといけない。
自分は駄目なんだ。と思ってしまうには
十分な存在なんです。

彼の存在によって自己肯定感が下がることもある。

それでも、芯がある人間だと言ってくれること。
好きな物の多さに憧れてくれること。
気まぐれな性格を愛しいと感じてくれること。

そんな大きな愛情と優しさのおかげで
私がハッピーに生きられていることも事実なんです。

それぞれの人生に10年も入り込んでしまった今、
きっとこれからも隣にいる未来を選ぶと思います。

大好きも、大切も、ちょっとの嫌いも
全て愛に変えて、共に歩んでいきたいです。

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