初めてのヨガ

私は8月からジムに通っている。

運動がとても苦手でお金を払って身体を動かすなんて信じられないという感覚で生きてきたが、色々あって心身ともに健康になる為にお金を払って身体を動かすことにした。

私の通うジムは月に1〜2度ヨガレッスンを受けることができる。

ヨガ、素敵やん。ヨガって女子力の塊。イケてる女は皆ヨガ。ヨガール。yo!girl!!!

そんな感じで一度やってみたかったヨガに申し込んでみた。私が申し込んだのはベーシックコースという初心者でもできるヨガレッスンだ。


ヨガレッスン当日。

レッスン自体は10人程度の少人数だが、私はギリギリに到着しようと思っていた。

だって既に仲良いグループがギャンギャン喋ってたりしたら嫌だもの。私は1人後ろの端っこでヨガの世界に浸りたかったのだ。

そんなことを思ってたら予定よりだいぶ遅れて到着してしまった。更衣室で着替えていたら遠くの方でヨガの先生の「それでは始めましょう」という声が聞こえ、私は慌てて更衣室を出て準備されていたヨガマットに飛び乗った。ギリギリに着いたおかげで後ろの方でヨガができる。やったぜ。

最初はヨガの姿勢や呼吸を教えてもらう。

「なんだ。余裕だぜ。これでヨガの世界、浸らせてもらうぜ。神秘の世界、宇宙と私は一つになるんだ、ひゅーい。」



そう思っていたら先生が姿勢を変えるよう指示した時に気付いたのだ。

皆、裸足だ。私だけ靴下履いてる。

すぐ靴下を脱げばいいものの、先生は次から次へとヨガポーズを指示するせいで脱ぐタイミングがない。私だけ、ピカチュウの靴下を履いてヨガをしている。

こうなってはもう、私はヨガの世界、宇宙との通信どころではなかった。

先生「では横になってー…全体重をマットに沈めるイメージで…」

私「(((いやいやいや、靴下私だけ履いてるやん、恥ずかしー!!いつ脱ごう?!えー靴下脱ぐもんなんヨガって??言ってや〜!!最初に言ってたんかな?!脱ぐタイミングない!!うひぇー!!しかし、私の靴下ボロボロやな!!!)))」


私の脳内は

靴下

この二文字で埋め尽くされていた。


途中で先生が助け舟を出してくれて「このポーズは靴下を履いてる方は脱いだ方がいいです」と言ってくれた。

安心して靴下を脱いだのも束の間、次は私以外の参加者がヨガマット横に自分のドリンクを置いてることに気付いた。私は急いでヨガマットに飛び乗ったのでロッカーにドリンクを忘れてきた。


次にもう私の脳内は

喉が渇いて死んだらどうしよう

このことで頭がいっぱいになってしまった。



私の憧れていた女子力満点★ヨガールの道はまだまだ先である。。。。




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