変な家族3

駐車場を右手に歩き、すぐにファルコンは
「ここだよ!」と立ち止まった。

良く言えば趣のある古民家。悪く言えばめちゃくちゃ古い家。

「どうぞ!あがってー」
狭い玄関には靴がたくさん「散乱」していた。
んー何人いるんだろ。男物の靴が多く、まさか女の子はファルコンひとり!?

「ももさんって物凄い人がここの主。あと住んでるのはお嫁さんと男の子が2人。通ってる子が女の子1人。」

……通ってる子!?ホントに宗教か何かか?

てかあまり広そうじゃないこの家に大人が5人も生活してるんだ……部屋なくない?

めちゃくちゃ色々と質問したいことはあったけど、とりあえず大人しく「おじゃましまーす」と言って靴を脱いだ。

部屋に入ると、めちゃくちゃ巨漢の男性が1名と細っそい男性が2名が座っていて談笑していた。

明らかに巨漢の人が「物凄い人」っぽかった。見た目からして、物凄そうだもん。

「こんにちわー……」どんな感じで声かけていいのかわからずぼそっと小声で挨拶をした。

「いらっしゃーーい!!話は聞いてるよ!どうぞどうぞ!」

なんてアットホームな人たちなんだろう。

ももさんとおぼしき巨漢の男性は私を見るなり
「あー何でも食べちゃう人?」
と口を開いた。

いえ、私好き嫌い多いです。はい。

そう答えようとした時

「霊に好かれちゃうよね。んで、何でも吸収しちゃう人でしょ?」

はい?

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