パズドラしか出来ない
来た。本が読めないターム。
平常時は週に1〜2冊くらい本を読んでいるが、前触れなく突然読めなくなることがある。割と頻繁にある。飲み会などの夜の予定が続いたとか、たまたま読んでいた本が今の自分に合ってなくて次の本に手を出したところで忙しくなってしまったりだとか、そういうちょっとした理由で急ブレーキがかかってしまう。まあそのうちまた読み始めるでしょう。
千鳥のバラエティ番組『チャンスの時間』で、芸人永野を年下芸人が笑わせる企画の第二弾をやっていた。永野の「年下で笑えない」という主張も興味深いのだけど、「なぜ面白いと思えないのか」という質問に対して永野が答えた「みんな幸せなんじゃないですか」「幸せだから彼らの世界に入り込める余裕があるんですよ」「色々不安とかあるから、物凄いことしてくれないと入り込めない」という発言に、結構納得したというか、それはそうかもと思った。不安があったり忙しすぎたりして余裕がなくなってくると自分が狭量になってくる感覚は確かにあるし、芸人が面白いことしてても作家が面白いもの書(描)いてても、あ〜やってるな、面白いんだろうな、くらいにしか思えないということも確かにある。私にも、20代後半から30代前半くらい、アートやエンタメが向こう岸でやっていることみたいに感じていた時期があった。映画『花束みたいな恋をした』で、菅田将暉演じる人生/生活のためにブラック企業に就職したサブカル男子が言った「もう何も面白くないしパズドラしか出来ない」を思い出す。大きな不安と焦り。社会規範に照らされた自分の作る影。
今話題のこの本を今読むべきではという気がしている。今の私に読めるかな。
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