冬のゾゾゾに大感謝
ゾゾゾの新作を見た。気持ち悪い家。何かがある(いる)気配だけがめちゃくちゃする家。
家の二階であるものを見つけて一気に緊張感が高まったところで、その現場に定点カメラを置いて一旦退散し、後日カメラを回収して検証する流れになる。定点の暗視カメラ映像に切り替わり、演者やスタッフが家から出ていく音が聞こえる。家は急に静まり返り、視聴者は二階に取り残される形になる。何かが映ってしまうかも知れない不安と緊張感のまま、無音の定点映像をただじっと見ている時間が一番怖かった。
いつも本当に素晴らしい編集だなと思う。ゾゾゾのやりすぎない、茶化しすぎない、でも真面目すぎないスタンスは心地いい。嘘みたいな本当のことも、もっともらしい演出もきっとたくさんあって、それらが絶妙なバランスで怖い映像を作り出している。嘘が見えると怖くなくなってしまうけど、エンタメでないと続かない。心霊やホラーの面白さは現実と虚構のあわいにあるなと思った。
「向かない」シリーズ三部作を読んだ。面白かった…ほんとうに…
イギリスの小さな街で起こった殺人事件を女子高生の主人公が捜査することから始まるシリーズ。新事実が明らかになるたびに事件の様相や人間関係の見え方がくるくる変わる。そのたび色んな気持ちになったり自分だったらと考えさせられたりする。最後の最後までどういう結末になるのかドキドキしながら読んで、最後の1ページを読んだ時、そうかこういう話なのか…とかなり納得した。読んだ後、人と話したくなる小説。
そろそろ旅行のパッキングをします。
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